Zoomのライブ文字起こし(字幕)機能は以前は英語にしか対応していませんでしたが、2022年9月以降からその他の言語にも順次対応し、日本語でも利用ができるようになりました。
この記事では、Zoomでライブ文字起こし(字幕)機能を利用する方法について、画像付きで分かりやすく解説します。
Zoomのライブ文字起こし(字幕)機能とは
Zoomのライブ文字起こし機能は、会話を自動で文字起こしする機能です。これまでは、英語での会話にのみ対応していましたが、2022年9月から日本語やスペイン語などにも対応するようになりました。
Zoomのライブ文字起こし機能には、以下の2種類の表示方法があります。
・サブタイトル:ミーティングコントロールの上に字幕を表示。映画の字幕のような形式
・フルトランスクリプト:サイドパネルに発言した全文(履歴)を表示
発言を理解するための補助であればサブタイトル方式、ミーティングの流れを確認するのであればフルトランスクリプト方式など、用途に合わせて使い分けるといいでしょう。
Zoomのライブ文字起こし(字幕)機能を有効にする方法
ライブ文字起こし機能を有効にするには、まずZoomのWebサイトにサインインします。そして、左側に表示されているメニューから「設定」を選んでください。
続いて、「ミーティング」→「ミーティングにて(基本)」と進み、「自動字幕」をONにします。これで、ライブ文字起こし機能を使うための、前提となる設定は完了です。
次は、会議画面での設定に移ります。
会議に参加したら、下のメニューの「字幕を表示」をクリックしてください。クリックすると、「字幕を非表示」に表示が変わります。
このままだと、英語で字幕が表示されてしまうので、「字幕を表示」のところに表示されている「^」から、「会話している言語」で日本語を選択します。
これで、画面の下部にリアルタイムで文字起こしされるようになります。
「フルトランスクリプト」に切り替える場合は、先ほどの「会話している言語」の下にある「完全な文字起こしを表示」をクリックすると右側に表示されます。
ZOOMのライブ文字起こし(字幕)機能を使うメリット
ここでは、ZOOMのライブ文字起こし機能を使い字幕を表示させるメリットについて解説します。
周囲が騒がしい環境でも内容を理解できる
常に静かな会議室でミーティングに参加できればいいですが、時には隣の人が電話をしていたり、屋外で参加したりする状況も発生します。周囲が騒がしいとオンライン会議の音声を聞き取るのが難しくなりますが、字幕表示させていれば音が聞こえなくても内容を理解できます。
聴力が弱い方の補助として
聴力に障がいがある方は、オンライン会議だと音声を聴きとりにくいことがあります。手話や読唇などで参加する方法もありますが、それでは会議の内容に集中できないでしょう。
ライブ文字起こし機能を使えば聴覚障がいがあっていても、会議の内容を文字で把握可能です。このように、字幕には聴覚障がいの方を会議に参加しやすくするという、バリアフリーの側面もあります。
スピーカーを持っていなくても会議に参加できる
テレワークなどで自宅から会議に参加をする場合、機器の整備が間に合わずスピーカーなどが無くて音声出力できないことがあります。
音声出力をする機器が無くても、字幕機能があれば会議に参加できます。
理解できなかった部分を読み返せる
会議での発言は文章のようにまとめられていないので、話が長くなり理解が難しい場面が出てきます。履歴が残るタイプの字幕であれば、後から読み返して理解を深めることができます。
議事録の作成は自動文字起こしサービスがおすすめ
オンライン会議が終了したら、素早く議事録を作成して配布する必要があります。テレワークでオンライン会議の回数が増えて、議事録の作成に追われているという方もいるのではないでしょうか。
しかし、会議中の発言を要点だけでもメモを取っていると、なかなか会議に集中できません。そのようなときは、自動文字起こしサービスを利用しましょう。
自動文字起こしサービスは、録音しておいた音声をAIに認識させて、自動で文字起こしができます。
クラウド型の文字起こしサービス「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、クラウド上に音声をアップロードすれば自動で文字起こしが完了。一から文字起こしをする手間は必要ありません。その他にも、以下のような便利な機能があります。
・クラウド上で文章を編集・校正
・テキスト形式で文字起こしのデータや編集後のデータを自由にダウンロード可能
・クラウド上で音声・文字データを管理
・文字起こしデータの検索や抽出
このように、議事録作成に必要な機能をすべて揃えています。機能が豊富なので会議の議事録だけでなく、セミナーや講演会の文字起こしなどにも使用可能です。初回1時間分の文字起こしは無料で試せるので、ぜひお気軽に利用してください。
まとめ
ZOOMのライブ文字起こし機能(字幕)は、これまで日本語に対応していなかったため英語での会議にしか使えませんでした。しかし、2022年9月から順次、正式サービスとして利用可能です。
ライブ文字起こし機能は、「サブタイトル」と「フルトランスクリプト」という2種類の表示形式があります。
サブタイトルは画面下部のメニュー付近に、映画のような形で字幕を表示します。フルトランスクリプトは画面右側に、これまでの発言履歴をすべて表示できます。用途によって使い分けるといいでしょう。
会議が終わって議事録を作成する際は、SACSCRIVEなどの自動文字起こしサービスを使用すると、手間を劇的に削減可能です。初回は無料で利用できるサービスが多いので、ぜひお気軽に試してください。