スマートフォン用アプリのLINEは、メッセージのやり取りだけでなく、無料で通話もできる便利なサービスです。
ビジネスで活用されるケースも多く、内容を忘れないように録音したい人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、LINEの通話をさまざまなデバイスで録音する方法や、録音が相手に通知されるのかについて解説します。
LINEの通話を録音する方法
人気アプリのLINEは、AndroidやiPhone、PCなどさまざまな端末で使用可能です。
ここでは、それぞれのデバイスでLINEの通話を録音する方法を解説します。
AndroidでLINEの通話を録音する方法
AndroidでLINEの通話を録音するには、スクリーンレコード(スクリーンレコーダー
を利用します。
LINEで通話している状態で、クイック設定パネルを表示させて、スクリーンレコードをタップしてONにしてください。
赤い丸のボタンをタップすると、録音が開始されます。
録音を停止するときは、赤い丸のボタンを再度タップしてください。
ただし、スクリーンレコードはAndroid11以降の端末でしか利用できません。
古い端末を利用している人は、バージョンアップしてから通話を録音してください。
iPhoneでLINEの通話を録音する方法
iPhoneの機能だけでは、LINEの通話を録音できません。Appleの製品はセキュリティレベルが高いことで有名で、iPhoneもセキュリティの観点からLINE通話の録音は不可です。
また、LINEの録音だけでなく、通常の通話やその他のアプリを使用した通話も録音がブロックされます。
ただし、外部機器を利用すれば録音できるため、後ほど紹介するICレコーダーなどを活用してください。
外部機器でLINEの通話を録音する方法
LINE通話をスピーカー状態にすれば、ICレコーダーのマイクで録音可能です。Blutoothでスマートフォンと接続できるICレコーダーもあります。
また、複数のスマートフォンを用意すれば、1台はスピーカーでLINE通話、もう一台はマイクで録音ができます。
その他にも、イヤホンマイクとICレコーダー・スマートフォンを接続して録音することも可能です。
外部デバイスを利用すると、スマートフォンのマイクで録音をするよりも高音質で保存できます。しかし、ICレコーダーなどを準備する必要があり、急な録音には対応できないでしょう。
PC(Windows)でLINEの通話を録音する方法
LINEはPC用のアプリがあり、PCでの通話も可能です。
PCでLINE通話を録音するには、ゲームバー機能を利用します。ゲームバー機能はPC内部の音声を録音するため、マイクを利用する場合と比べて、音質がクリアになります。
ゲームバー機能は「Windowsキー+G」で開けます。
ゲームバー機能で画面を録画するには、LINEで通話中に録画ボタンをクリックするだけです。
右端のマイクボタンがオンになっていると、通話の音声だけでなく、マイクから入力された音声も録画されます。
録画された動画は、初期設定では「PC」→「ビデオ」→「キャプチャ」に保存されています。
LINEの通話を録音すると相手に気づかれる可能性は?
LINEの通話を録音する際、録音行為自体が相手に直接通知されることはありません。そのため、技術的には録音が相手にばれる可能性は低いです。ただし、以下のような状況では相手が録音に気づく可能性があります。
録音がばれる可能性があるケース
録音開始時の音声通知
一部の録音アプリやデバイスでは、録音を開始する際に「ピッ」という音が発生することがあります。この音が通話相手に聞こえた場合、録音していると疑われるかもしれません。設定で通知音を消すなどの対策が必要になります。
通話中の不自然な操作
録音を開始しようとして、画面を操作することで会話の流れが不自然になることがあります。このような場合、相手に違和感を与え、録音していると勘づかれる可能性があります。
録音デバイスの音質や背景音
スピーカーモードで録音する際、周囲の雑音や音質の変化によって相手に気づかれることがあります。
録音を自然に行うためのポイント
通話前に録音をセットアップする
通話が始まる前に録音機能を起動しておくことで、通話中の操作を減らし、不自然さを避けることができます。
スピーカーモードを使用する
スピーカーモードで録音すれば、外部機器やICレコーダーを利用しやすくなり、操作を目立たせることなく録音が可能です。
録音に特化したツールを活用する
録音時に音声通知が発生しないツールを選ぶと、相手に気づかれるリスクを軽減できます。ただし、これらのツールの利用には法的および倫理的な配慮が必要です。
LINE通話を録音する際の法的な注意点
LINE通話の録音は技術的には可能ですが、録音行為には法的な規制や倫理的な配慮が伴います。以下に、法的および倫理的な観点からの注意点を詳しく説明します。
自分が関与する通話の録音は合法
日本の法律では、自分が参加している通話を録音する行為自体は違法ではありません。これは、会話の一方が録音を認識していれば、その行為が盗聴には該当しないためです。
無断録音のリスク
ただし、録音したデータを無断で第三者に提供したり公開したりする行為は、プライバシー権や名誉毀損に関わる問題となり、法的責任を問われる可能性があります。
ビジネスでの録音
企業が顧客との通話を録音する場合、録音の目的や利用方法を明示することが重要です。例えば、以下の対応が推奨されます。
- 事前通知:「この通話は品質向上のため録音しております。」
- ホームページへの明記:録音の目的や利用範囲を公式ウェブサイトに記載する。
地域や国による規制の違い
日本では一方の同意があれば録音は合法ですが、他国では録音する際に全員の同意が必要な場合もあります。LINEは国際的に利用されるアプリのため、通話相手が海外にいる場合は、その国の法規制も確認する必要があります。
LINE通話を録音する際の倫理的な注意点
信頼関係の維持
無断で録音すると、相手に不信感を与えたり、関係性が悪化したりする可能性があります。録音を必要とする場合は、事前に相手の許可を得るのが最善です。
録音理由の正当性
録音が必要な理由が正当であるかを考えることが大切です。
- 業務の効率化:会話の記録や内容確認のため。
- トラブル回避:サービス内容や取引条件の確認用。
これらの正当な理由があれば、相手に理解を求めやすくなります。
録音の方法と配慮
録音中であることを告げた場合でも、相手がそれを不快に感じる可能性があります。そのため、以下のような配慮が必要です。
- 相手が録音に同意していない場合は録音を控える。
- 録音が必要である理由をわかりやすく説明する。
データの取り扱い
録音した内容を管理する際には、以下の点に注意してください。
- 目的外使用の禁止:録音データを当初の目的以外に使用しない。
- 適切な保存:録音データを必要以上に保存せず、適切に破棄する。
- 漏洩防止:録音データが第三者に漏洩しないようセキュリティ対策を行う。
LINEの通話を録音したら効率的に文字起こしをしよう
録音の内容は、文字起こしサービスを利用すると簡単にテキスト化できます。
通話の内容をテキスト化すれば、内容の理解や共有がしやすくなり、保存も簡単です。
しかし、音声を聞きながら文字起こしすると、かなりの時間がかかり効率的ではありません。
AI文字起こしサービスの「SACSCRIBE(サクスクライブ)」を利用すると、クラウド上に音声データをアップロードするだけで文字起こしが完了します。
サービス上でテキストの編集や校正・保存もできるため、文字起こしに必要な作業が完結します。
初回は1時間分の文字起こしを無料で試せるため、お気軽に利用してみてください。
LINEの通話を録音したら、データの活用方法を含めて検討して、効率的な運用をしてください。