会議やインタビュー、講演会の話を文字化し、議事録や記事としてまとめる文字起こしやテープ起こし。パソコンやスマホがあればすぐに始められ、特別な技術も必要ないことから、人気の高い在宅ワークの一つです。
この記事では、在宅ワークで文字起こしを始めたいと考えている人に向けて、初心者でもできる仕事の受け方、案件獲得の方法を解説します。また、文字起こしに向いている人の特徴も紹介しますので、当てはまる人はぜひ在宅での文字起こし・テープ起こしにチャレンジしてみてください。
初心者でもできる 在宅で文字起こし・テープ起こしの仕事を受ける方法
文字起こしを仕事として始めるには、なによりまず仕事を受けなければなりません。初心者が悩むのは、どうやって仕事を受けるか、案件を得るかということでしょう。
在宅ワークで文字起こしを始める場合、次の方法で仕事を得るのがもっとも一般的でおすすめです。
- 文字起こし・テープ起こし専門の会社に登録する
- クラウドソーシングサイトで募集案件に応募する
それぞれ見ていきましょう。
文字起こし・テープ起こし専門の会社に登録する
文字起こし・テープ起こしを専門に行う「反訳(はんやく)企業」には、文字起こしの担当者が多数在籍しています。しかしそうした会社には毎日多くの依頼が舞い込むため、所属の文字起こしライターだけでは対応しきれないこともあります。そうした場合に備えて、社外の文字起こしライターと契約し、一部の業務を委託しています。
大きな会社では在宅ワーカーを随時募集していますので、応募してみると良いでしょう。ただしそれらの募集は医療や行政などの専門知識がある人や、すでにスキルを持っている文字起こしライターが対象になっていることも多いため、募集要項をしっかり確認して応募するようにしましょう。
代表的な文字起こし業者は以下の記事に掲載しています。「企業情報」「採用情報」のところからワーカーの募集を行っていないか確認してみましょう。
クラウドソーシングで募集案件に応募する
初心者にもおすすめなのが、クラウドソーシングに登録して案件を獲得する方法です。大手クラウドソーシングとしてはクラウドワークスやランサーズが有名です。無料で登録できますので、さっそく登録してどんな仕事にワーカー募集されているか、確認してみましょう。
クラウドソーシングには全国からさまざまな案件が集まり、初心者から上級者まで、求められる人もさまざまです。案件の中には「初心者OK」や「未経験者歓迎」というものも多く、単価は相場より安い場合が多いですが、気兼ねなく案件に応募できる点もおすすめのポイントです。
ただし、応募したからといって必ず案件を獲得できるわけではありません。受注率を上げるには、プロフィールを充実させたり、身分証を使って本人確認したりすると効果があるといわれています。
文字起こしが向いている人の特徴は?
文字起こし・テープ起こしは、初心者や在宅ワーカーにも始めやすい仕事ですが、経験を積んでスキルアップするにつれて単価の高い仕事を受けやすくなります。
始めるからには、なるべく長い期間続けることでより多くのメリットを享受できるようになるでしょう。
ここからは、文字起こしに向いている人の特徴を3つご紹介します。自分が当てはまるかどうか確かめて、向いてそうであればぜひ在宅での文字起こしワークにチャレンジしてみてください。
文字起こし・テープ起こしに向いている人の特徴
- 知識欲がある
- キーボード入力が得意
- 単調な作業もコツコツ続けられる
細かく見ていきましょう。
知識欲がある
文字起こしを行う上で重要な資質となるのが、知識欲が強いことです。文字起こしでは、自分の好きな話題の文字起こしだけをやっていればいいわけではありません。自分が知らない分野、これまでまったく興味を持ってこなかった内容の文字起こしをする場合も多くあります。
文字起こしによっては、業界特有の専門用語の知識が必要になることもあり、初心者が文字起こしを始める上では障壁になることもあります。裏を返せば、自分でそうした用語を調べて知識として蓄えることで、その業界の文字起こしに強みを持つことになり、単価の高い案件を獲得しやすくなるということもあります。
知らない、むずかしい、という理由で簡単な案件ばかりに目が向いてしまう人よりも、知識欲をもってチャレンジできる人の方が、そういうわけで文字起こしに向いているといえます。
キーボード入力や再生ツールの操作が得意
文字起こしは1時間ほどの音声データで1万字を超える文字数になることも珍しくありません。初心者のうちは10分の音声データの文字起こしに3~4時間かかってしまうこともざらにあります。
慣れてくればスピードアップも期待できますが、それでも話す速度と同速度で打ち込むことはほぼ不可能です。作業効率をアップするためには、キーボードでの入力に日頃から馴染みがあり、入力速度が速い人のほうが向いています。
また音声を止めたり巻き戻したりといった細かな作業も必要となるため、使いやすい再生ツールを選び、その操作に慣れることも重要です。上級者は自分の文字入力の速さに合わせて再生速度を遅くし、再生ツールの操作を極力減らすことで時短を図りますので、そうした調整もできる機能的なものを選ぶようにしましょう。
単調な作業が苦にならない
文字起こしの作業は音声を聞いてそれをひたすら文字に起こしていく孤独な作業です。まして在宅で文字起こしをする場合、話し相手や相談相手もおらず、単調でストレスもかかります。 初心者が文字起こしを始める上で考えるべきは、そうした単調で孤独な作業を苦痛と感じず、集中して取り組めるかどうかです。
在宅での文字起こしにもSACSCRIBE
文字起こしという仕事は時間との戦いです。作業を効率化してかかる時間をいかに短縮できるかにかかっています。在宅で文字起こしを始めたいと考える人におすすめしたいのが、音声ファイルをアップロードするだけで自動で素起こししてくれる自動文字起こしツールの利用です。
SACSCRIBEは、音声・動画ファイルをアップロードすると、クラウド上で素起こしをしてくれるブラウザ型文字起こしツールです。
アカウントを作成し、マイページから音源をアップロードすれば1時間の音声ファイルも10~20分で文字起こしを完了します。
無料枠を超えると1分で35円が必要ですが、素起こし作業を効率化できます。ケバ取りや整文をする場合にも、ブラウザ上でそのまま校正作業を進められるので便利です。
文字起こしの内容はCSVファイルとしてダウンロードもできますから、クライアントの希望するファイル形式に応じた対応ができます。