文字起こしには多くの時間と労力を要しますが、それを大幅に軽減してくれるツールに文字起こしアプリがあります。
シンプルなものから多機能なものまで、文字起こしアプリには多くの種類があります。それぞれ特徴や用途が異なるため、自分にあった正しいアプリを選ばないと、かえって使いづらい思いをすることも。
この記事では、用途や利用シーンごとに、正しい文字起こしアプリの選び方と、厳選した13のおすすめのアプリを紹介します。
文字起こしアプリとは
まず、文字起こしとは何か、文字起こしアプリとは何かについて簡単に説明します。
文字起こしとは
文字起こしとは、カセットテープやICレコーダー、スマートフォンなどに録音された音声データを文章化する作業です。「書き起こし」「テープ起こし」「音声起こし」などと呼ばれることもあります。
通常の文字起こしの作業の流れは、以下の通りです。
- 音声を録音する
- 音声を聞きながらテキスト化する
- テキストの編集・校正を行う
文字起こしには、素材の処理の仕方に3つの種類があります。
録音された音声をそのまま文字にする「素起こし」、不要な言葉(えっと、あのー等)を取り除いた「ケバ取り」、文法や文体を整えた「整文」です。文字起こしをするシーンごとに、どの方法で文字起こしするのが適当かを選択します。
文字起こしアプリとは
文字起こしアプリとは、手間ひまがかかる文字起こしの作業を自動化するアプリのことです。
AIが音声データを認識して素早く文章化するため、文字起こしの作業スピードを高速化します。
文字起こしアプリには、パソコンで利用するタイプやスマートフォンで利用するタイプがあります。
パソコンで利用するタイプは高機能なものが多く、文字起こしから文章の編集・校正、データの管理まで一括で行えるという特徴があります。
一方スマートフォンで利用できるタイプは、文字起こしのみに特化しているアプリが多く、外出先で音声をすぐに文字化したい場合などによく利用されています。
文字起こしが活躍する場面とは
普通に生活しているとなかなか馴染みがない文字起こしですが、実はさまざまな場面で必要とされています。ここでは、文字起こしが活躍する代表的な場面を紹介します。
会社などでの会議
会社などで会議を行う場合、情報共有や会議内容の記録のため議事録を作成することがあります。
議事録を作成しておけば、会議の決定事項をもれなく実行する上で役に立ち、また会議後の認識のズレを防ぐことにもつながります。参加していない人への共有も楽になるでしょう。
議事録では、要点をまとめて分かりやすい文章にする必要があるため、文字起こしは「整文」で行われることが多いです。後から「言った、言わない」の問題が発生した場合に備えて、手を加えない素起こしのデータも残しておくと万全です。
セミナーや講演会
セミナーや講演会は、文字起こしアプリがよく使われるシーンの一つです。
セミナーや講演会で話した内容を文字起こしして参加者に配布すれば、学んだ内容を復習できるので知識の定着に役立ちます。参加者の満足度も上がるでしょう。
また、内容を抜粋してWebサイト向けの記事にもできるため、講演内容の活用の幅が広がります。
インタビュー記事の作成
記者やライターがインタビュー記事を作成する時にも文字起こしが必要になります。
長時間のインタビューではメモを取るにも限界があり、話した内容を逐一覚えておくのも難しいため、録音して会話に集中し、後から文字起こしを行うというのが一般的です。
録音→文字起こしを行うことで、話の聞き漏らしをなくし、聞き間違いや意味の取り違えを訂正することにも繋がります。
また、録音した音声を後から聞くことで、その場の雰囲気をありありと思い出せるため、臨場感溢れる記事の作成が可能になります。
海外とのオンライン通話
文字起こしアプリの中には翻訳機能が付いているものもあります。外国人とのオンライン通話の際に使用すれば、相手が話した言葉をすぐに日本語に翻訳してくれます。
翻訳して文字起こしされたデータはそのまま残りますので、海外向けの動画字幕を作る際などにも転用が可能です。
裁判等の証拠資料として
裁判用に録音した音声を証拠として提出する際、内容を文字起こしした「反訳書」を添付します。
基本的に反訳書は会話の一部を切り取ったりせずに、どのような文脈で喋ったのかがわかるようにします。そのため、「あのー」や「えーっと」など、文脈的に意味をなさない言葉もそのまま文字にする「素起こし」で行います。
顧客対応の記録、資料化
コールセンターなどでの膨大な顧客対応の記録は、それを文字化して資料化することで、対応やサービスの改善につなげることができます。
音声データは膨大なものとなるため、AI文字起こしアプリを活用することで、コストの大幅な削減が期待できます。
文字起こしアプリを利用するメリット
文字起こしがどういうもので、どういうシーンで用いられるかを紹介しましたが、ここからは、文字起こしアプリを利用することで得られるメリットを簡単に紹介します。
情報の共有がスムーズになる
会議やセミナーなどは、会場のスペースの関係で参加できる人数が限られます。
そのような時は、文字起こししたデータをクラウドへアップロードしたりメールで送ったりすることで、共有の範囲を広げることができます。
セミナーの場合、テキスト化によりその後の書籍の刊行などにもつなげやすくなります。
文字起こしの作業が格段に速くなる
手作業での文字起こしはとても時間がかかるものです。一般的に録音した音声データの4~5倍の時間が必要とされており、1時間の録音データを文字起こしするのに4~5時間かかってしまうことになります。
文字起こしやタイピングに慣れていないと、何度も巻き戻したり修正を繰り返すことで、さらに時間がかかってしまうでしょう。
文字起こしアプリを使えば、機能によって差はありますが、いずれにしてもこうした時間を大幅に削減することができます。自動文字起こしの実行中は他のことに時間を使えるというのも大きなメリットになります。
セキュリティの不安を解消できる
会議などの重要な情報を文字起こしする際、外部に依頼するのはセキュリティ的に不安という場合もあるでしょう。実績のある文字起こし業者であればセキュリティ管理は厳にされているはずですが、情報漏洩は避けたいところです。
文字起こしアプリであれば、社内で作業を完結させられますし、サーバーとの通信は基本的に暗号化されているため、外部から盗み見られる心配はほぼありません。
機密情報を含む音声データの文字起こしが必要な場合、文字起こしアプリの利用をおすすめします。
コストを抑えられる
外部の業者に文字起こしを依頼した場合、内容にもよりますが、一般的に1時間のデータで1万円前後の費用が発生します。
自社の社員に作業を行わせるにしても、それが手作業であった場合、上記したように文字起こしにはとても時間がかかるため、人件費を考えると1万円では済まないこともあります。
文字起こしアプリであれば、シンプルな機能で無料のものもあり、コストを大幅に削減することができます。機能の豊富な有料アプリを利用したとしても、数百円から数千円で文字起こしができます。
文字起こしアプリ(ツール)の機能
文字起こしアプリには、作業をスムーズに行うためのさまざまな機能が実装されています。続いては、文字起こしアプリの一般的な機能について紹介します。
単語登録(辞書)機能
文字起こしアプリにはデフォルトで多くの単語が登録されていますが、業界用語や専門用語、固有名詞などはカバーしきれていないこともあります。
文字起こしアプリで認識できない単語は、似た発音の単語に変換されて文章化されるため、後から人の手で修正をしなくてはなりません。
そのようなときに役に立つのが単語登録機能です。事前にそうした用語を登録しておくことで、正しく認識して文字起こしができるようになります。
業界特有の専門用語が頻出する会議などの文字起こしでは必須の機能と言えるでしょう。
句読点挿入機能
読みやすい文章にするには句読点を適切に配置することが大切です。
音声データには、当然のことながら句読点は入っていません。そのままだと区切りのない読みにくい文章になってしまいます。文字起こしアプリには、自動で文脈を判断して句読点を入力する便利な機能があります。句読点が入力されていると、校正をする際に文章の内容を理解しやすくなるため、作業の効率もあがります。
編集・校正機能
文字起こししたデータをそのまま保管することは少なく、ほとんどの場合、編集や校正を行います。
文字起こしアプリ上でそのまま文章の編集や校正ができれば、文字起こしのデータをダウンロードして編集用のツールに移動させる手間がかかりません。
文章の編集以外にも、画像や表の追加など、文書作成ソフトのように機能が充実しているアプリもあります。
文字起こしアプリの上手な選び方
文字起こしアプリには、それぞれ特有の機能や最適な利用シーンがあります。ここでは、文字起こしアプリの正しい選び方について解説します。
予算で選ぶ
有料の文字起こしアプリは機能が豊富で使いやすいものが多いですが、企業で使用する場合でも、文字起こしに予算が割り当てられていないこともあるでしょう。
費用をかけないで文字起こしをするのであれば、無料のアプリから選ぶことになります。
有料の文字起こしアプリの料金は、基本的に以下の2つの方式で設定されています。
- 文字起こしをする音声の長さによる従量課金制
- 月額定額制
月に数回など、文字起こしをする量が少ないのであれば、従量課金制の方が安くなります。週に複数回利用するのであれば、時間を気にせずに使用できる月額定額制がおすすめです。
用途で選択する
議事録やインタビュー記事の作成など、第三者にも見られる形で公開する場合、文章を読みやすくするために、文字起こし後の編集・校正が必要になります。
第三者にも公開する文章を作成するのであれば、編集・校正機能が付いている文字起こしアプリを選びましょう。
自分用の備忘録やメモ代わりに使用する場合は、豊富な機能は必要なく、文字起こしさえできれば十分と言えます。
使いやすさで選ぶ
文字起こしの頻度が高いのであれば、使いやすさのチェックは必ず行いましょう。多くの文字起こしアプリは無料体験ができるようになっているので、実際にダウンロードして試してみることをおすすめします。
使いやすさのチェックの際に確認したい項目は以下の通りです。
・取り込めるデータの拡張子は多いか
・編集画面は直感的で使いやすいか
・ショートカットキーに対応しているか
・データの共有がしやすいか
これらの項目は作業効率に大きく関わってきますので、少しの不満であってもスルーせず、複数の文字起こしアプリをチェックして、自分にとって使いやすいものを見つけましょう。
おすすめの文字起こしアプリ紹介
最後に、厳選したおすすめの文字起こしアプリを つご紹介します。「無料」「個人向け」「企業向け」に分けて紹介しますので、あなたの用途や利用シーンに合った最適なアプリを選ぶ際の参考にしてください。
無料アプリ
まず、無料の文字起こしアプリを紹介します。
『Googleドキュメント』
文章作成ソフトとして有名なGoogleドキュメントですが、音声入力機能を利用することで自動文字起こしが可能です。
クラウドサービスなので、Googleアカウントさえ持っていれば、利用登録やソフトのインストールの必要もなく、ブラウザ上で利用できます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 無料 |
利用可能時間 | 無制限 |
翻訳対応 | × |
対応OS | Windows、MacOS |
Web会議との連携 | × |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | × |
『notta.』
notta.は、日本語と英語を含む104もの言語に対応する文字起こしアプリです。リアルタイム文字起こしや録音データからの文字起こしにも対応。
料金プランには「無料」「プレミアム(約1200円)」「チーム(約2600円)」の3種類があり、無料版では3分までのリアルタイム文字起こしと5分までの音声データからの文字起こしができます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 無料 プレミアム(約1200円) チーム(約2600円) |
利用可能時間 | 無料:3分または5分 プレミアム:1800分/月 チーム:1800分/月×ユーザー数 |
翻訳対応 | 〇(42言語) |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 〇(Zoom、GoogleMeet、Microsoft Teams) |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇 |
『Sloos』
Sloosは、マイク一台で話者別に文字起こしができることが特徴です。複数の参加者がいる場合でも、誰が発言したのか一目で区別できます。
また、AIが自動で議事録メモを作成する機能が付いているなど、企業での使用に適した機能が豊富です。企業内で無料で文字起こしをしたい場合におすすめです。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 無料 |
利用可能時間 | 無制限 |
翻訳対応 | – |
対応OS | Windows、MacOS、Android |
Web会議との連携 | × |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | – |
『文字起こしさん』
文字起こしさんは、音声や動画だけでなくPDFなどの画像ファイルからも文字起こしができるアプリです。
医療やIT、介護関係など専門用語が多い会議などの文字起こしにも対応できます。
インターネット上などで情報収集をして、資料として配布することが多い方におすすめのアプリです。
料金や主な機能 | |
料金プラン | ライト(無料プラン) ベーシック:1000円/月 バリュー:2000円/月 プレミアム:3000円/月 |
利用可能時間 | ライト:10分/毎日、10枚/毎日 ベーシック:4時間/月、500枚/月 バリュー:10時間/月、1200枚/月 プレミアム:20時間/月、3000枚/月 |
翻訳対応 | × |
対応OS | Windows、MacOS、Android、iOS |
Web会議との連携 | × |
リアルタイム文字起こし | × |
クラウド機能 | × |
個人向けの文字起こしアプリ
続いて、個人利用におすすめの文字起こしアプリを紹介します。
『Texter』
Texterは、iPhone専用の文字起こしアプリで、主に個人やフリーランスの方などが手軽に利用したい場合におすすめです。
音声だけではなく、画像や動画などからの文字起こしも可能。翻訳機能も付いており、海外の資料から調べ物をしたい際にも役立ちます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | Free:無料 Premium M:1200円/月 Premium M+:3000円/月 Premium Y:7400円/年 |
利用可能時間 | Free:1分、3枚/日 Premium M:3時間/月、画像は無制限 Premium M+:10時間/月、画像は無制限 Premium Y:5時間/月、画像は無制限 |
翻訳対応 | 〇 |
対応OS | iOS |
Web会議との連携 | × |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇(iCloudと連携) |
『Otter』
Otterは英語での文字起こしが得意なアプリです。
海外の人とオンライン通話をする際の補助や、動画に英語字幕を付けたい場合などに活躍します。
また、記録したデータはいつでも見返すことが可能なため、キーワードを入力して検索すれば、すぐに該当部分がハイライトされます。聞き取りにくかった部分や言い回しを勉強したいときに繰り返し確認することができます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | Basic:無料 Pro:8.33ドル/月 Business:20ドル/月 |
利用可能時間 | Basic:600分/月 Pro:6000分/月 Business:6000分/月 |
翻訳対応 | ×(英語のみ) |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 〇 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | × |
『RIMO Voice』
RIMO Voiceは、日本語の文字起こしに特化したアプリです。
音声や動画データからの文字起こしが可能なため、M4AやMP3・WAV・MP4・MOV・AACなど多くの拡張子で利用することができます。
文字起こししたテキストと音声データがリンクしているため、テキストをクリックすると該当の音声をピンポイントで再生できるなど、編集機能が充実しています。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 音声:22円/30秒 動画:33円/30秒 *個人向けプランの場合 |
利用可能時間 | 上記を参照 |
翻訳対応 | × |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | – |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | × |
『音声認識装置』
音声認識装置は、TwitterなどのSNSと連携して使いたい方におすすめです。
文字起こしをしたテキストはワンクリックでTwitterに投稿可能。フリック入力よりも高速でテキストを作成できるので、データをコピーしてすぐに各種SNSに掲載できます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 9.99ドル |
利用可能時間 | 制限なし |
翻訳対応 | 〇 |
対応OS | iOS、MacOS |
Web会議との連携 | – |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | × |
『toruno』
torunoは、オンライン通話の内容をワンクリックで文字起こし、録音、画面キャプチャーが可能なアプリです。
通常、文字起こしアプリとWeb会議ソフトなどを連携させるには、多少の設定が必要です。複数のWeb会議ソフトを利用している場合は、連携に時間を取られてしまうこともあります。
torunoはすぐに連携できるので、面倒な手間はなるべく省きたいという方におすすめです。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 月額基本料1,650円 |
利用可能時間 | 1650円/10時間まで 10時間以降:2.2円/分 |
翻訳対応 | 〇 |
対応OS | Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 〇 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇 |
企業向けの文字起こしアプリ
ここでは、企業での利用に最適な文字起こしアプリを紹介します。
『SACSCRIBE』
SACSCRIBEはAIによる自動文字起こしから編集・校正、データ管理まで、議事録作成などに必要な作業をすべて完結させられるアプリです。
シンプルで洗練されたUIで操作が非常にしやすく、たくさんのデータを文字起こししたい場合にストレスなく使用できる点もメリットです。
編集・校正機能にこだわっており、再生・巻き戻し・早送り・保存などのショートカットキーが充実。作業効率を格段に高めてくれる通好みのアプリといえます。
料金や主な機能 | |
料金プラン | ベーシック:0円 ライト:3300円 スタンダード:5500円 プレミアム:19,800円 |
利用可能時間 | ベーシック:1時間(初回のみ) ライト:5時間 スタンダード:10時間 プレミアム:60時間 |
翻訳対応 | × |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | × |
リアルタイム文字起こし | × |
クラウド機能 | 〇 |
『AI GIJIROKU』
業種別にパーソナライズされた独自の音声認識技術で、認識精度99.8%を誇るアプリです。
金融や法律・医療・保険・化学など多くの業種に対応しているため、単語登録機能を使って自分で専門用語を認識させる必要がないのが特徴です。
また、Zoomと連携すればリアルタイムで字幕を表示して、会議終了後には議事録を自動保存します。
料金や主な機能 | |
料金プラン | パーソナル:1500円/月 チーム:29,800円/月 ビジネス:200,000円/月 |
利用可能時間 | パーソナル:10時間/月 チーム:100時間/月 ビジネス:1000時間/月 |
翻訳対応 | 〇 |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 〇 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇 |
『スマート書記』
スマート書記は、ZoomなどのWeb会議ソフトと連携をしなくても簡単に音声を録音できるアプリです。
PCの内部音やマイクで録音して文字起こしができ、議事録作成に特化したエディタを使用して編集も可能です。さらに、決定事項やToDoなどのサマリーを一覧で表示して、メールやURLで共有できます。
議事録の作成に特化しているため、少しでも議事録作成時間を短縮したいという方におすすめです。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 基本料金3万円/月 |
利用可能時間 | 30時間/月 |
翻訳対応 | × |
対応OS | iOS、Android、Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 不要 |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇 |
『CyberScribe』
CyberScribeは、リアルタイムで文字起こし中に複数人で編集ができるアプリです。会議をしながら議事録の編集ができるため、記憶が新しいうちに文章の作成ができます。
会議終了と同時に議事録を配布すれば記憶の定着率が上がり、決定事項の実行がスムーズになるでしょう。
料金や主な機能 | |
料金プラン | 35,000円/月 |
利用可能時間 | 40時間/月 |
翻訳対応 | 〇 |
対応OS | Windows、MacOS |
Web会議との連携 | 〇(Zoom、Microsoft Teams) |
リアルタイム文字起こし | 〇 |
クラウド機能 | 〇 |
まとめ
文字起こしアプリは、議事録やインタビュー記事の作成などの手間を大幅に削減してくれます。多くのシーンで利用され、編集機能や翻訳機能、辞書登録機能など豊富な機能が付随しています。
しかし、用途が広いだけに、何も考えずにアプリを選んでしまうと、コストがかえってかさんだり、希望する機能が付いていなかったり、使い勝手が悪かったりといった問題が発生します。
利用頻度や使用するシーンを考慮し、今回のおすすめ文字起こしアプリを参考にして、最適なアプリを見つけてください。