グループインタビューとデプスインタビューの違いは?それぞれのメリット・デメリットも解説

ユーザーの意見を収集するのであれば、グループインタビューとデプスインタビューが有力な候補となります。

しかし、どちらのインタビューを選択するかにより、収集できる意見が異なります。

この記事では、グループインタビューとデプスインタビューの違いや、メリット・デメリットを紹介します。

グループインタビューとデプスインタビューとは

グループインタビューは5人前後の参加者に自由に発言してもらい、デプスインタビューは一人に対して意見を聞くインタビュー方法です。ここでは、グループインタビューとデプスインタビューの概要について解説します。

グループインタビューとは

グループインタビューは5人前後の参加者に自由に発言してもらい、意見や改善点などの情報を集めるインタビューです。モデレーターと呼ばれる司会者が進行して、参加者に質問をしていきます。

活発な話し合いになるように、同年代や同性など近しいグループで構成されるのが一般的です。

インタビュー時間に決まりはありませんが60~120分ほどで、休憩を挟みながら実施されます。

デプスインタビューとは

デプスインタビューとは、インタビュアーと対象者の1対1でおこなわれるインタビューです。パーソナルインタビューとも呼ばれていて、対象者からじっくりと話を聞けます。

デプスインタビューは誰に話を聞くかが重要で、目的に合った条件を設定して対象者を選定します。

グループインタビューと違い会話ではないため、事前に複数の質問を考えておく必要があります。

グループインタビューのメリットとデメリット

グループインタビューは、短時間で多くの意見を収集できますが、意見を掘り下げるのは難しいです。ここでは、グループインタビューのメリットとデメリットを解説します。

メリット①:短時間で多くの意見を収集できる

グループインタビューは、同時に複数人から話を聞けるため、短時間で多くの意見を収集できます。短期間で一定量の情報を集める必要があるときにおすすめです。

また、参加者の仕草や表情を観察すれば、発言以外のノンバーバルコミュニケーションからも、考えを探ることができます。

メリット②:参加者同士で意見がブラッシュアップされる

参加者が他の人の意見を聞けば、新たな視点が見つかり、思わぬ良い情報を得られる可能性があります。

1対1のインタビューでは対象者の意見を掘り下げられますが、本人も気が付いていないような意見は出てきません。

参加者同士の意見をブラッシュアップするには、議論が盛り上がるようにモデレーターが促す必要があります。

デメリット①:参加者の考えを掘り下げるのが難しい

グループインタビューは参加者同士が会話をして、多くの意見を引き出します。質問をして意見を聞く形ではないため、参加者の考えや意見を深掘りするのは難しいです。

参加者の考えを掘り下げたいのであれば、デプスインタビューが向いています。

デメリット②:他の参加者の意見に同調してしまう

日本人は議論に慣れていない人が多く、他の参加者の意見に同調して、自分なりの考えを伝えられないケースが多いです。自分の意見を言えない参加者が多いと、多様な情報は得られないでしょう。

議論のすべてを参加者にゆだねるのではなく、モデレーターが発言しやすい雰囲気を作ることが大切です。

デプスインタビューのメリットとデメリット

デプスインタビューは、よい意見があれば深掘りできますが、意見が偏る可能性があります。ここでは、デプスインタビューのメリットとデメリットを紹介します。

メリット①:参加者の意見を深掘りできる

デプスインタビューは、インタビュアーが対象者と1対1で話をして、気になる意見があれば深掘りして質問ができます。

商品を購入するプロセスや心理などを明らかにして、商品開発に繋げたいときなどに活用できます。

メリット②:場所を選ばずにインタビューできる

1対1で話を聞くデプスインタビューは、広いスペースを必要とせず、カフェや自宅などどこでもインタビューが可能です。

複数人が入れる会議室を借りる必要があるデプスインタビューと比べると経済的です。ただし、対象者の意見をじっくりと聞くには、落ち着ける場所を選ぶことが大切です。

デメリット①:意見が偏る可能性がある

デプスインタビューは多くの人から意見を集められず、個人の意見が反映され、情報が偏る可能性があります。

デプスインタビューで収集した意見を重視し過ぎると、商品開発やマーケティングの方向性を間違えてしまいます。収取した意見が他のユーザーにも当てはまるか、検証することが大切です。

デメリット②:時間と費用がかかる

1対1で意見を収集するデプスインタビューで、多くの意見を集めるには、時間と費用が必要です。

デプスインタビューを実施するまえに、以下のポイントをチェックしておきましょう。

  • いつまでに情報収集が必要か
  • 調査費や人件費など必要経費の予算

期間と予算が決まっていれば、インタビューを実施する規模を決められます。見切り発車をして予算が足りなかった、などの事態にならないようにしましょう。

グループインタビューとデプスインタビュー後は資料のまとめが必要

インタビューが終了したら、参加者から収集した意見を報告書にまとめます。

インタビュー時間の総合計は、数十時間や百時間以上になることもあります。録音を聞きながら、文字起こししていると時間がいくらあっても足りないでしょう。

インタビューの文字起こしは、自動で文字起こしができる「SACSCRIBE(サクスクライブ)」がおすすめです。データをアップロードするだけで、文字起こしが完了するため、意見のまとめに時間をかけられます。

文字起こしソフトを活用しながら、参加者から収集した意見を上手にまとめて、質の高い報告書を作成してください。

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