ファシリテーターのコツは事前準備にあり!苦手な人が備えるべき能力とは

会議は複数の意見が交錯するため、ファシリテーターの役割が重要です。

しかし、慣れていないと議論の収集がつかなくなって、結論が出ずに終わるケースもあります。

そこで今回は、ファシリテーターのコツや、必要な能力について解説します。

ファシリテーターのコツは入念な事前準備

上手に会議を進めるには、会議のルール作りやアジェンダの配布などが欠かせません。

ここでは、ファシリテーターに必要な事前準備のコツを解説します。

発言のルールを作る

会議は多くの人が参加し、それぞれに思ったことを発言します。発言に関して制約がないと意見がまとまらないため、建設的な議論をおこなえるようにルールを作りましょう。

  • 些細なアイディアでも発言する
  • 他人の意見を否定しない
  • 他人の発言を途中で遮らない
  • だらだらと話さない

これらはグランドルールと呼ばれ、参加者全員が議論の前提として知っておき、守るためのルールです。

過不足のないアジェンダを作る

アジェンダとは、会議の議題や目的・全体の流れなどを記載した書類です。

事前にアジェンダを配布することで、参加者は事前準備ができ、議論が深まります。また、会議時間を認識させ、終了時間を守らせる役割もあります。

ただし、アジェンダを細かく作り込み過ぎると、議論の余地が減ってしまい、最初から結論ありきになってしまいます。

経験豊富なファシリテーターは、アジェンダを過不足なく作成して、議論を促進させます。

会議に必要な設備を準備する

会議の設備は、話し合いの質を左右します。

ホワイトボードを使用すれば、参加者の思考が整理されて、良い意見が出やすくなるでしょう。

規模の大きな会議場では、全員に声が聞こえるようにマイクの準備は必須です。

その他にも、資料を映し出すプロジェクターやパソコンなど、不備がないように事前にチェックしておきましょう。

優秀なファシリテーターが意識する会議のコツ

会議が開始されたら、若手でも発言できる雰囲気づくりや、意見をまとめることがファシリテーターの仕事になります。

ここでは、優秀なファシリテーターが意識する会議のコツを紹介します。

若手でも意見を言える雰囲気を作る

会議はベテラン社員や声が大きい人の、独壇場になってしまうケースがあります。

しかし、ベテランが良い意見を持っているとは限らず、若手も含めて多くの人の意見を聞くことが大切です。

若手や引っ込み思案な人に対して話を振り、誰でも発言しやすい和やかな雰囲気を作りましょう。

全体の意見を集約してまとめる

会議の終盤には、意見を集約して結論を出します。このときに、意見をまとめるのがファシリテーターです。

ホワイトボードに意見を書き出すと、視覚的に情報を整理でき、結論を導き出しやすくなるでしょう。

意見をまとめる際は自分の意見に近いものを選ぶのではなく、議論の流れで優勢だった意見を結論の候補にします。

ファシリテーターは自分の意見を出すよりも、全体の意見を尊重するものだと認識してください。

会議の目的を達成するために誘導する

会議の目的は、基本的に議題に対しての結論を出すことです。しかし、結論を出さないまま終わってしまうケースは多いです。

ファシリテーターは、時間内に結論を出せるように、議論を誘導しましょう。

話が逸れたら本筋に戻す・意見が少なければ参考事例を提示するなど、ゴールへの道筋を示すことが大切です。

ファシリテーターのコツを実行するために必要な能力

ここまで、ファシリテーターとしてのコツを紹介しましたが、最初から上手にこなすのは難しいです。

ここでは、ファシリテーターとして成長するために、身に付けたい能力を紹介します。

的確な質問をする力

ファシリテーターには、意見を引き出すために的確な質問をする力が必要です。

話が上手な参加者は、言いたいことを分かりやすく発言してくれますが、人の前で話すのが苦手な人もいます。

話が上手でない人には、的確な質問をして意見を引き出しましょう。

ただし、矢継ぎ早に質問をすると、逆に話しにくくなります。相手のペースに合わせて、話しやすい雰囲気を作ることが大切です。

参加者の思考を推測する力

会議が長引くと集中力が途切れたり、疲れが出たりして、いくら質問をしても議論が活発化しない状況になります。

参加者が何を考えているのか推測して、状況に合わせて休憩や意見のまとめをすると、思考をリフレッシュできます。

初心者のファシリテーターは、進行するのに意識がいきすぎて、参加者の雰囲気を感じ取れません。

参加者の集中力や疲労具合を考えて、状況に合わせた進行をするように心がけましょう。

ファシリテーターのコツを知り実りある会議にしよう

優秀なファシリテーターが会議をおこなうと、議論が活性化されて、次々と良いアイディアが生まれます。

ファシリテーターのコツは、入念な準備にあります。会議を仕切るのが苦手な人は、準備に力を入れてみてください。

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