インタビューの良し悪しは、いかに相手から興味深い話を引き出せるかにかかっています。そのためには、上手に質問できるかどうかが鍵をにぎります。
しかし、オンタイムで適切な質問を繰り出すのは、簡単なことではありません。特に、自分が詳しいというわけではない分野であったり、そもそもインタビューに慣れていない場合は、何を質問すればいいか頭に思い浮かばないこともあるでしょう。
即興で質の高い質問を考えるのは、経験豊富なインタビュアーにとってもむずかしいことです。インタビューは、基本的には、事前に用意した質問をしていくのが原則です。
この記事では、インタビュー相手の分野別に、すぐに使えるインタビュー質問集を紹介します。
すぐに使えるインタビュー質問集
初めてのインタビューでも困らない、分野別のインタビュー質問集を紹介します。
経営者や社長へのインタビュー
経営者や社長は、常に経営のことを考えているので、自社の経営について深堀して質問をすると興味深い回答を得られます。ただし、掲載先のテイストによっては硬くなり過ぎないように、プライベートな質問もおり混ぜるといいでしょう。
- 業界の動向や今後についてどう考えているか教えてください
- あなたのビジョンや会社のミッションについて教えていただけますか?
- 自身のリーダーシップの哲学やアプローチを教えていただけますか?
- 御社の短期、中期、長期目標を教えてください
- 何があなたの経営の原動力となっていますか?
- 過去に失敗した経験から得た教訓は何ですか?
- 産業や市場の変化にどのように適応してきたのか教えていただけますか?
- 自社の改善したいポイントは何ですか
- 新入社員時代について語ってください
- 優れたチームを構築するための秘訣は何だと考えていますか?
- 未来に向けてどのような社会的な影響を残したいと考えていますか?
担当社員へのインタビュー
企業に訪問して担当社員の方へインタビューをする場合は、その仕事の内容やノウハウを中心に聞いていきます。社内報であれば、社員の人柄や人物像にも迫ってみましょう。
- あなたの担当業務について教えていただけますか?
- その仕事に対する情熱やモチベーションは何ですか?
- どのような瞬間があなたの仕事において特にやりがいを感じる瞬間ですか?
- 自己成長やスキルアップのためにどのような取り組みを行っていますか?
- 御社を一言で表現してください
- 自身のキャリアにおいて将来どのような目標を持っていますか?
- これまでに仕事上で一番苦労したことは何ですか
- お客様との思い出深いエピソードを教えてください
- 今後、力を入れたい業務はありますか
音楽家・芸術家へのインタビュー
音楽家や芸術家などのアーティストは人間的な魅力が溢れている人が多いため、人物像や考え方をメインに質問していきましょう。
また、アーティストのファンがメインの読者となる場合、ファンが聞きたいことを考えて質問する必要があります。
- あなたの作品のインスピレーションや創作プロセスについて教えていただけますか?
- 何があなたのアートに影響を与えていますか?
- あなたが特に感銘を受けたアーティストや作品は何ですか?
- 自分の内面や経験をどのようにアートに表現していますか?
- 創作活動が大変で辞めたいと感じることはありますか
- 長く活動する秘訣はありますか
- これまでに制作した中でもっとも思い出深い作品は何ですか
- 今後の活動の目標や展望を教えてください
医者など専門職へのインタビュー
医者のような専門職へインタビューをする場合は、事前の準備を万端にして専門的な質問ができるようにするのがベストです。
専門職は地域に欠かせない役割を担っていることもあるため、仕事のやりがいや社会貢献についても聞いてみましょう。
- 現在の仕事を目指したきっかけは何ですか
- その分野に魅力を感じる要因や動機について教えていただけますか?
- 自身の専門分野でのキャリアの中で、特に印象的な瞬間や成功体験は何ですか?
- 患者との信頼関係を構築するために心がけていることは何ですか?
- 自身の専門分野での知識や技術をどのように継続的に向上させていますか?
- 専門知識を患者にわかりやすく伝える際の工夫やアプローチについてお聞かせください。
- 専門職としての倫理的なジレンマや難しい決断についてどのように向き合っていますか?
- 今後のキャリアにおいてどのような目標を持っていますか?
- 専門職としての経験から得た教訓やアドバイスを、これから専門職を目指す人々に伝えたいと思うことがあれば教えてください。
得意先・顧客へのインタビュー
得意先や顧客へのインタビューは、自社の製品の良さの発見・PRに繋げるために行います。そのため、自社の製品に焦点を当てて質問をしましょう。
- この製品に興味を持ったきっかけを教えてください
- 他社の製品と比較して選びましたか
- この製品の気に入った点や不満を教えてください
- 当社の商品やサービスを利用して達成された成功や目標の例があれば、そのストーリーや経験について教えていただけますか?
- 当社の商品やサービスを使っていただいて、特に印象に残った瞬間やポジティブな体験は何ですか?
- 当社の商品やサービスに関して、改善のための提案やアイデアはありますか?
- この製品はどのような方におすすめできますか
インタビューの成否は質問と事前準備で決まる
あらかじめ質問を考えることも大切ですが、インタビューではその他にも重要な事前準備があります。
主要な質問を事前に伝えておく
どのような質問をするか決まったら、事前にインタビュー相手に主な質問内容を知らせておきましょう。
どのような質問をされるか分かっていれば事前に答えを考えられるので、より深い話を聞ける可能性が高まります。また、口下手な人でも話しやすくなり、相手の緊張を解きほぐす効果もあります。
取材先に対する知識を得ておく
取材先の業界や話題について、ネット・書籍・新聞などで事前に勉強しておく必要があります。
相手の業界について知識が無ければ、面白い話が出てきてもそれに気づくことができません。分からない単語が出てきてスムーズにインタビューができなくなることを避ける効果もあります。
取材先のホームページは情報の宝庫なので、必ず目を通すようにしましょう。
インタビュー後の文字起こしはアプリを活用
インタビューが無事に終わったら、次は文字起こしをして記事の作成に移ります。
インタビュー時の臨場感をそのまま伝えるためにも、スピーディーな記事作成が大切です。
素早く記事を作成するには、時間がかかる文字起こしをアプリで自動化するのがおすすめです。
クラウド型の文字起こしアプリ「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、インタビューの音声データを高精度に自動でテキスト化します。
インタビュー終了後にカフェなどで音声データをSACSCRIBEにアップロードすれば、数分で文字起こしが完了。すぐにインタビュー記事の作成を開始できます。
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まとめ
インタビューでの質問は、話の流れで臨機応変に対応することも大切ですが、主要な質問は事前に考えておきましょう。
インタビューの質問は分野ごとに変える必要があります。慣れないうちは何を聞いたらいいのか分からない分野もあるので、今回の質問集を参考にして自分なりにアレンジしてください。
インタビュー後は、その場の雰囲気が伝わるように記事にしましょう。そのためには、素早く文字起こしすることが大切です。SACSCRIBEなどの文字起こしアプリを利用して、効率化・時間短縮をしてください。