インタビュアーは質問をするだけでなく、場を和ませたり、意図的に雑談をしたり、多くの役割があります。
インタビューが盛り上がらないのであれば、インタビュアーでなくただの質問者になっている可能性があります。
この記事では、インタビュアーの役割とコツを、事前準備・インタビュー当日・インタビュー後の3段階に分けて解説します。
インタビュアーの役割とコツ：事前準備
インタビューをするには、下調べをして質問を考えることが大切です。ここでは、インタビュアーに必要な事前準備のコツを紹介します。
インタビューの目的を明確にする
インタビュアーは、企画書を読み込んで、なぜそのインタビューをするのか理解する必要があります。目的を理解していないのに質問内容を考えても、的を射た質問ができず記事がぼやけてしまいます。
例えば、企業の経営者にインタビューする場合、企業の経営方法やプライベート・最新技術など、聞くべきポイントは多くあります。すべてを平均的に質問するケースもありますが、掘り下げて話を聞いた方が魅力的な記事になります。
事前に企画書を読み込み、意図を把握して、質問を考える際の参考にしてください。
下調べをして質問を考える
インタビューが成功するコツは、よい質問をすることにあります。
自分の見識が不足している分野のインタビューをする場合、事前に下調べをしてください。知識がない状態で質問を考えても、浅い内容になってしまい、話を掘り下げられません。
下調べをする方法は、以下のようなものがあります。
- 相手の所属する企業のホームページ
- 新聞や書籍
- インターネット
インタビュイーが書籍を出版しているのであれば、図書館などで読んでおきましょう。書籍を読んだと伝えると、冒頭のアイスブレイクのネタにも使えます。
インタビュアーの役割とコツ：インタビュー当日
インタビュイーに質問をするのであれば、話が広がるようにオープンクエスチョンを意識する必要があります。ここでは、当日にするべきインタビュアーの役割とコツを解説します。
オープンクエスチョンを意識する
質問には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。
- オープンクエスチョン：「今後の予定は？」などyes/noで答えられない質問
- クローズドクエスチョン：yes/noや選択肢で答えられる質問
オープンクエスチョンは、話を掘り下げたり、自由に話したりしてほしいときに用いられる質問です。ただし、相手が緊張しているなど場に慣れていないと、上手に話せず、期待する話を聞けない可能性があります。
インタビューの最初はクローズドクエスチョンで話しやすい雰囲気を作り、次第にオープンクエスチョンに移行するのがおすすめです。
動画ではインタビュアーは相槌を打たない
動画でインタビューをして、インターネット上にアップロードする場合は、インタビュアーの相槌が視聴者の邪魔になります。
しかし、反応がないとインタビュイーは話しづらいので、大きくうなずくなどジェスチャーで話を聞いている態度を示しましょう。
理解できない部分は追加で質問をする
インタビューをしていると、相手の分野の専門用語や社内用語などが出てきて、内容を理解できない部分があります。
インタビュアーが内容を理解していないと、読者に分かりやすい記事は作成できません。理解できないことを恥だと思わず、素直に聞いてみましょう。
専門知識がない人でも分かるような言葉に置き換えて、再度説明してくれるでしょう。
録音をする際は許可を取る
インタビューをする際は、スマートフォンやICレコーダーを使って録音をします。
しかし、インタビューを受ける機会が少ない人だと、なぜ録音をするのか分からず、不信感を持たれる可能性があります。
インタビュアーにとって録音をすることは当然だとしても、必ずインタビュイーに許可を取ってください。
質問だけでなく雑談もする
インタビュアーは質問をするだけでなく、場を和ませる役割も担っています。
質問だけをしていてもインタビュイーの緊張はほぐせないため、雑談も取り入れて、相手との距離を縮めましょう。
雑談が苦手な人は、以下の内容を参考にしてください。
- 出身地や住んでいる場所
- 音楽や映画などの趣味
- 最近のマイブーム
雑談のネタは何でも大丈夫です。インタビュイーの緊張がほぐれるように、話しやすい雰囲気を心掛けてください。
インタビュアーの役割とコツ：インタビュー後
インタビュー終了後は、お礼を伝えて、記事を共有するなど良い関係を継続させることが大切です。ここでは、インタビュー後のインタビュアーの役割とコツを紹介します。
インタビューを受けてもらったお礼を伝える
インタビューが終了して事務所や自宅に戻ったら、すぐにお礼のメールを送りましょう。単なるお礼の文章だけでなく、インタビューの中で感銘を受けたエピソードなどを入れると、感謝の気持ちが伝わりやすいです。
インタビュイーと良好な関係を築いておけば、後から追加取材が必要になった場合にも依頼をしやすくなります。
すぐに記事作成に取り掛かる
インタビューの内容が鮮明に記憶に残っているうちに、記事の作成に取り掛かりましょう。
インタビューの内容は録音してありますが、インタビュー中の雰囲気を覚えている状態で作成すると、臨場感のある記事に仕上がります。
特に流行の紹介やニュースなどの記事を作成するのであれば、情報の鮮度が大切です。記事の品質は確保しながら、スピードを意識して記事を作成してください。
インタビューの反響を共有する
インタビュー記事をメディアに掲載したら、インタビュイーに読者からの反応やPV数などを伝えましょう。
多くのインタビュイーは、読者の反応が悪くなかったか気にしています。読者の反応を伝えることで、不安を取り除いて、インタビューが良い記憶となります。
読者からの反応が良ければ、第2弾のインタビューが企画されるかもしれません。インタビュイーとは良い関係を継続できるように意識しましょう。
インタビュアーは効率的な記事作成のコツも知ろう
インタビュアーの役割とコツは、事前準備とインタビュー当日、インタビュー後の3段階に分けて考えます。
入念な事前準備をおこなえば、当日はスムーズに進行でき、インタビュアーとしての役割を果たせるでしょう。
インタビュー後は記憶が鮮明なうちに、素早く記事を作成することが大切です。記事の作成を効率化するには、AI文字起こしサービスの「SACSCRIBE（サクスクライブ）」を使うのがおすすめです。
SACSCRIBEは録音データをアップロードするだけで、自動で文字起こしが完了します。記事の作成で多くの時間を取られる文字起こしの手間がなくなり、大幅に時間を短縮可能です。
インタビュアーの役割とコツを知り、効率的に記事を作成して、インタビュイーとの良好な関係を築いてください。