初めてインタビューに挑戦する人は、上手に話を聞き出せるか、相手を不快な気持ちにさせないかと不安になるものです。
慣れないインタビューで緊張するかもしれませんが、しっかりと準備をして臨めばそれほど難しいものではありません。
そこで今回は、インタビューの事前準備や相手を和ませる方法、忘れてはいけない道具などを解説します。
インタビューの方法や上手なやり方は事前準備が大切
インタビューが成功するか否かは、事前準備にかかっていると言っても過言ではありません。ここでは、事前にどのような準備が必要かを解説します。
インタビュイー(相手)について調べる
インタビュアーには幅広い知識が求められますが、インタビュイーの分野について詳しくないこともあります。そのようなときは、事前に相手の専門分野について調べて知識を仕入れておきましょう。
ある程度の知識が無くてはそもそも質問できませんし、話を深めることもできません。まったく調べないで来たことがインタビュイーに伝わると、話す意欲を失わせてしまいかねません。
最低限、以下の点について調べておきましょう。
・相手の経歴や人柄
・相手の専門分野に頻出する用語や基礎知識
・相手の専門分野の最近の話題
上記のポイントを抑えておけば、スムーズにインタビューできる程度の知識が身に付きます。
質問内容を考える
インタビューは話の流れで思いついた質問をすることもありますが、必ず事前に質問する内容を考えておきましょう。
必ずしなければならない質問、時間があればする質問など重要度別に分けておき、多くの質問を用意すれば思い通りにインタビューが進まなかったとしても対応可能です。
また、特に詳しく聞きたい質問については、事前に相手と共有しておきましょう。インタビュイーは話すことが得意でない人もいます。そのため、突然質問を振られて上手に答えられないこともあるので、事前に主な質問を伝えておけばスムーズに答えてもらえます。
話を引き出す方法や質問の上手なやり方
続いては、インタビュー中に上手に話を引き出す方法などについて解説します。
アイスブレイク
インタビューの冒頭はインタビュイーが緊張していることが多いので、まずはアイスブレイクで場を和ませましょう。アイスブレイクとは、硬い雰囲気を和らげるための行動です。
アイスブレイクの方法はいくつもありますが、インタビューでは自己紹介に絡めて場を和ませるといいでしょう。自己紹介中に相手との共通点を見つけて話を掘り下げると、共感を持ってくれるので相手が心を開きやすくなります。
場慣れしていないとインタビュアーが緊張してしまうこともありますが、それでは相手の緊張をほぐすことはできません。なるべく、朗らかに親しみやすい印象を与えるように意識しましょう。
5W1Hを意識する
インタビューをしていると、回答の内容がまとまっていない・情報が少ないなどで、話が深まらないことがあります。そのようなときは、5W1Hを意識して質問をすると話を具体的に聞き出しやすくなります。
5W1Hの質問には以下のようなものがあります。
・「そのアイディアをいつ思いついたのですか?」(When)
・「どこでリフレッシュしていますか?」(Where)
・「そこまでできる原動力は何ですか?」(What)
・「なぜ、その作業が必要なのですか?」(Why)
・「その成功は誰が鍵になりましたか?」(Who)
・「それはどのように実行しますか?」(How)
5W1Hを意識した質問をすればそれに対する回答も具体的なものになりやすく、話題を深めるきっかけを得やすくなります。事前に準備する質問も5W1Hを意識したものを取り入れるようにしましょう。
相手の話に共感する
初心者のインタビュアーはインタビューが成功するか不安ですが、インタビュイーも以下のような不安を抱えています。
「インタビュアーに興味を持ってもらえるだろうか。」
「面白い話ができるだろうか。」
こちらが想像する以上に気を張っていることもあります。そのような力みを解消してもらうために、相手の話には少し大げさなくらい共感しましょう。
笑顔で大きな相槌を打ったり、「分かります!」など共感したりすると、相手の緊張がほぐれて滑らかに話してもらうことができます。シンプルなテクニックですが効果は抜群ですのでぜひ試してみてください。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
質問は大きく分けて、「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」があります。
クローズドクエスチョン:「はい」「いいえ」で答えられるなど回答範囲を限定した質問
オープンクエスチョン:相手が自由に回答をできる質問
インタビューでは、この2つの質問を織り交ぜながら質問をします。インタビューの冒頭はクローズドクエスチョンで答えやすくして、会話が弾んできたらオープンクエスチョンで情報を深堀するなど、流れを意識して使い分けるといいでしょう。
インタビュー時に必要な機材
インタビューに向かう際に使用する道具を忘れると、事前の準備がすべて台無しになってしまいます。ここでは、インタビューに必要な道具を解説します。
ICレコーダー
ICレコーダーでインタビュー内容を録音すれば、後から会話を聞きなおせるので、理解ができなかった部分を何度でも確認可能です。記事を作成する際の大きな助けになります。
スマートフォンの録音機能でも問題ありませんが、着信などで中断しないように機内モードにするなどしましょう。
また、よりきれいな音で録音するために、外部接続のマイクの利用がおすすめです。
カメラ
インタビューと同時に撮影を依頼されることがあります。スマートフォンのカメラでも問題ありませんが、一眼レフ限定で依頼されることもあります。
少し高い買い物になりますが、一眼レフを持っていると依頼を受けられる幅が広がります。
メモ帳
インタビューをしながらメモを取ると、内容を頭の中で整理できるので的確な質問をしやすくなります。また、インタビュイーからすると、メモを取ってもらうと「しっかりと話を聞いてもらえている」という印象を受けるため、話が弾みやすくなります。
ただし、メモ帳ばかりを見ていないで、しっかりと相手の目を見て話すことも忘れないようにしましょう。
インタビュー記事作成は文字起こしサービスで時間短縮
無事にインタビューが完了したら、記憶が鮮明なうちに記事の作成に移りましょう。ただし、ICレコーダーを聴きながら一から文字起こしをしていると、かなりの手間と時間がかかってしまいます。
少しでも早く記事の作成を終わらせるためには、文字起こし専門サービスの利用をおすすめします。
クラウド型の文字起こしサービス「SACSCRIVE(サクスクライブ)」は、インタビュー後の文字起こしから、文章の編集・校正、データの管理まですべて完結が可能です。
利用方法は簡単で、ICレコーダーで録音した音声をアップロードするだけです。AIが自動で音声を認識して文字起こしするので、後は記事用に編集すれば作業が終了します。
初回は無料で1時間分の文字起こしができるので、ぜひ気軽に利用して使用感を確かめてみてください。
まとめ
インタビューをスムーズに進めるには、相手のことを勉強するなどの事前準備が欠かせません。あらかじめ質問を共有することで、相手も答えを考えておけるので、情報量が充実したインタビューになります。
インタビュー中に上手に話を引き出すには、まず緊張を解くためのアイスブレイクを意識して、5W1Hでの質問や、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分けなど、相手が気持ちよくかつ具体的に話せるよう環境づくりを意識しましょう。
インタビューに必要なICレコーダーやカメラ・メモ帳などの道具は必ず持参して、万全の準備で臨みましょう。