会議や講演会の内容を録音し、文字起こしをして議事録を作成したり、テキスト化して保存や共有したりするケースがあります。
録音用のツールとしてICレコーダーを使用することも多いですが、お使いのレコーダーが文字起こしに適したものであるかは検討する必要があります。
ICレコーダーはメーカーや機種によって性能に差があり、中には音質の悪いものもあります。音質が悪いと、自動文字起こしを行う際に精度が悪くなり、修正の手数が余計にかかってしまいます。
この記事では、文字起こしに適したICレコーダーの選び方と、音質や操作性の観点から文字起こしをする際におすすめのICレコーダーを紹介します。
文字起こしに適したICレコーダーの選び方
文字起こしに使用するICレコーダーは以下の点に注意して選びましょう。
音質の良さ
文字起こしに使用する音源は、クリアで聞き取りやすい必要があります。高品質のマイクを備えたICレコーダーを選ぶことで、ノイズや歪みの少ない音声を記録できます。
音声の容量
長時間の録音が必要な場合は、ICレコーダーの容量も考慮する必要があります。大容量の記憶容量があるほど、長時間の録音を保存できます。また、記憶カードを交換できるモデルも便利です。
バッテリー寿命
ICレコーダーのバッテリー寿命は重要な要素です。文字起こしには長時間かかることがあるため、長時間稼働するICレコーダーを選ぶことで中断を避けることができます。
操作性と使いやすさ
複雑な操作が不要なシンプルなデザインのICレコーダーを選ぶと、素早く録音を開始できます。また、直感的なインターフェースや大きなボタンで操作しやすいモデルもおすすめです。
録音形式
文字起こしを行う際、特定の録音形式が要求される場合があります。一般的なMP3形式やWAV形式は広く対応していますが、利用環境や要件に応じて対応しているかを確認しましょう。
付属アクセサリー
文字起こしの効率を高めるために、外部マイクやスタンドを接続できるICレコーダーもあります。用途に合わせて選ぶと便利です。
価格
予算に合ったICレコーダーを選びましょう。高価なモデルほど機能が充実している場合がありますが、必要な機能に合わせて適切な価格帯のものを選択してください。文字起こしの頻度が高い場合は高価格モデルを購入しても十分にペイできるでしょう。
おすすめのICレコーダー3選
文字起こしにおすすめのICレコーダーを3つ紹介します。
いずれも有名メーカーのものばかりですから、品質に信頼を置けるものばかりです。
- SONY:ICD-UX570F
- OLYMPUS:DM-750
- Panasonic:RR-XS470
SONY:ICD-UX570F
レコーダーでも有名な大手企業SONYから発売されているICD-UX570Fシリーズです。
ノイズがある場所でもノイズを小さくし、必要な音声をクリアに聴き取れる「Sマイク・システム」を搭載しています。
広い会場での会議や講演会でも高い集音性能を発揮し、クリアな録音ができるはずです。
またシーンセレクト機能により人の声だけを集中的に録音でき、BGMなどの不要なノイズを低減します。
タイムジャンプ機能も搭載しており、シーンごとに3秒ごとの巻き戻しや10秒の早送りも可能です。
ボタン一つで聴き逃した部分へと飛べるので、文字起こしの文量が多い場合にもおすすめです。
OLYMPUS:DM-750
カメラでも有名なOLYMPUSから2018年に発売されたDM-750です。
2021年のシステムアップデートにより、文字起こし用に音声認識アプリケーションを設定できるようになりました。
レコーダー内部に3つのマイクを内蔵しており、広い角度から集音する機能を高める構造をしています。
「2マイクノイズキャンセル」機能で周囲が騒がしいときでも、レコーダーを口元に近づけることで周囲のノイズをカットできます。
他にも集音範囲や指向性を高める「ズームマイク」機能、空間サイズや発言者を判断して録音レベルを合わせる「ボイスチェイサー」機能も便利です。
また、文字起こしする際、特に便利なのがダイレクト接続です。
他のICレコーダーはUSBケーブルでPCと接続しますが、DM-750はUSBが内蔵されています。
そのためケーブルなしでもICレコーダー一台あれば、すぐにPCでの作業やデータ移行ができます。
音質・機能性ともに優れたICレコーダーと言えるでしょう。
Panasonic:RR-XS470
RR-XS470はPanasonicから発売されている最長2154時間録音可能なICレコーダーです。
特徴は正面の音を強調して録音する「センター強調クリアズーム録音」で、正面方向の音を集音する機能に優れています。
機能はワンタッチで切り替え可能で、正面に特化した「ズーム録音モード」」と周囲の声も録音する「ステレオ録音モード」が使えます。
1対1の録音ならズーム録音、会議や講演会ではステレオ録音と使い分けできる点が魅力です。
遠くの音でも聴き取りやすくする「音声レベル自動調整」に、風切音を自動で低減する「風音キャンセル再生」といった機能も搭載されています。
また、文字起こしする際は「フォーカス再生」を行うと、聴きたい方向の音声を調整することもできます。
USBケーブルなしでもPCにダイレクトで接続できるUSB端子も内蔵なので、利便性にも優れたICレコーダーです。
ファイルの文字起こしならSACSCRIBEがおすすめ
ICレコーダーで録音したファイルを手打ちで文字起こしするのは大変な作業です。
1時間の会議であっても複数人が話していれば、一人ひとりの発言を区別し、発言者と発言内容の整合性確認する作業には時間が掛かります。
そこで利用したいのが便利な文字起こしツールである「SACSCRIBE」です。
SACSCRIBEはクラウド型文字起こしツールで、音声ファイルや動画ファイルをアップロードすると自動で文字起こししてくれます。
操作はわかりやすく設計されており、アカウントにログインしてファイルをアップロードし、文字起こしが完了するのを待つだけです。
文字起こししたデータはマイページ内からいつでも閲覧でき、校正もブラウザ上で行えます。
また、校正後の内容を保存してCSVデータとしてダウンロードすることもできます。
CSVデータとしてダウンロードすれば、WordやExcel、textの他にもあらゆる媒体で利用できるため便利です。
文字起こしに必要な時間も少ないSACSCRIBEは、文字起こしで利用するならおすすめのツールです。
まとめ:レコーダーは集音性が高く、文字起こししやすいものを選ぶ
ICレコーダーはメーカーの努力により年々性能を向上させており、高性能なものが発売されています。
その中でも文字起こしに向いているものは集音性が高く、文字起こし用のスキップ機能がついたものを選びましょう。
ICレコーダー選びで文字起こしの手間が大きく変わり、業務の効率に大きな影響を与えます。
会議や講演会を録音する機会が多い方は、文字起こしに適したレコーダーを選ぶことが大事です。