議事録やインタビュー記事を作成する際に、ボイスレコーダーで録音して文字起こしをすれば、内容を漏れなく正確に記録できます。
ボイスレコーダーを活用した文字起こしにはいくつかの方法があるため、どのような流れで作業をおこなえばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ボイスレコーダーで文字起こしをするメリットや流れ、注意点について解説します。
ボイスレコーダーを活用して文字起こしをするメリット
ボイスレコーダーを使って文字起こしをすることには以下のようなメリットがあります。
正確性の向上
ボイスレコーダーに音声を逐語的に記録することで、言葉のニュアンスや繰り返しを見逃すことなく正確に文字起こしできます。聞き取りの際に見落とすことがある細かい言い回しや専門用語も逃さずに記録できます。
証拠や記録の保存
会議やインタビューなど重要な場面での音声記録は、後で参照する際の証拠として役立ちます。また、重要な情報やアイデアを確実に保持できるため、ノートを取り逃すリスクが減少します。
共有とコラボレーション
録音された音声ファイルを文字起こしすることで、その場に参加していないメンバー間で詳細な内容の共有が可能になります。
言語の理解と学習
言語を学習している人にとっては、母語話者の音声を録音して後で聞き直したり、文字起こしされたテキストデータと音声を照らし合わせることで、リスニングスキルや発音の向上が期待できます。また、専門的なトピックや講義の理解を深めるためにも活用できます。
多様な状況での利用
会議、セミナー、講義、インタビュー、アイデアのメモなど、さまざまな状況でボイスレコーダーを使用して文字起こしを行うことができます。特に、移動中やハンズフリーが必要な場面で便利です。
効率的な引用
音声記録をテキストに起こすことで、必要な情報を簡単に引用できるようになります。研究やライティングプロセスにおいて、正確な引用が求められる場合に役立ちます。
文字起こしに適したボイスレコーダーの種類
会議やインタビューを録音するボイスレコーダーには、さまざまな種類があります。ここでは、文字起こしに適したボイスレコーダーについて解説します。
録音専用タイプ
ボイスレコーダー内に音声を記録して、後から再生ができるシンプルなボイスレコーダーです。
機能が少ないため初心者でも扱いやすく、価格もお手ごろなものが多いことが特徴です。
ただし、価格が安すぎるボイスレコーダーは音声の質が悪い、データ容量が少ないなど、事業用としては使いにくいことがあります。
購入する際は、記憶容量やデータの取り出し方法など、自分の使い方に合ったボイスレコーダーを選びましょう。
自動文字起こし機能付きタイプ
記録した音声データを、ボイスレコーダー内で文字起こしができる機種もあります。
文字起こししたデータは、パソコンに移して編集をすれば、議事録やインタビュー記事などを手軽に作成可能です。
機種によっては外国語対応やクラウド保存・ノイズカット機能など、文書作成が楽になるさまざまな機能が搭載されています。
スマートフォンの録音機能
スマートフォンの録音機能を利用すれば、ボイスレコーダーと同じように使うことができます。
録音したデータはメールでパソコンに転送したり、クラウド上にアップロードして共有したりと、データ送信がすぐできることが特徴です。
ただし、マイクの性能が低い、操作性がイマイチなど、音声録音に特化したボイスレコーダーと比べると、いくつか扱いにくい点もあります。
ボイスレコーダーで録音する際の注意点
ここでは、ボイスレコーダーを使って録音する際の、基本的な注意点について解説します。
音声を明瞭に録音する
文字起こしをする際に、音声に雑音が入っていると正確に聞き取れなくなり、繰り返し再生して確認するので無駄な時間を使ってしまいます。
電車や車などの走行音や、空調の風が当たる音などが入らないように録音環境に注意しましょう。
また、ボイスレコーダーの付属マイクの音質が良くないのであれば、外付けマイクを利用すると音質がアップします。
データ容量を確認する
ボイスレコーダーは機種により録音可能な時間が決まっています。
例えば、4GBのデータ容量があるボイスレコーダーに、MP3(192kbps)で録音した場合、約40時間まで記録可能です。
40時間あれば余裕だと感じるかもしれませんが、パソコンにデータを移さずに録音回数を重ねると、いつの間にか容量がいっぱいになってしまいます。
取材先などでデータ容量が足りないと録音できなくなってしまうので、ボイスレコーダー内のデータは小まめにパソコンに移すようにしましょう。
バッテリー残量を確認する
ボイスレコーダーは機種にもよりますが、10時間以上の連続録音が可能なバッテリーを搭載しています。
しかし、使用する頻度が少ない場合、充電を忘れてしまい、いつの間にか残量がなくなっていることもあります。
ボイスレコーダーを使用する前には必ずバッテリー残量を確認して、少なくなっていたら充電しましょう。
ボイスレコーダーの音声を文字起こしする方法
続いては、ボイスレコーダーで録音した音声を文字起こしする方法について解説します。
音声を聞きながら手入力する
最も基本的な文字起こしの方法は、音声を再生しながらワードなどのオフィスソフトに手入力していくことです。
古いボイスレコーダーを使っていると、パソコンにデータを移す機能が付いていないこともあるため、必然的に手入力となります。
ただし、とても手間と時間がかかる作業なので、定期的に文字起こしをするのであれば、パソコンにデータを移せるボイスレコーダーを購入した方が人件費の節約になります。
文字起こし専用ソフトを利用する
録音したデータをパソコンに移して、文字起こし専用ソフトを利用する方法です。
文字起こし専用ソフトは、AIが音声を認識して自動で文字起こしをします。
AIが文字起こしした文章を編集して議事録やインタビュー記事を作成できるため、大幅に時間を短縮可能です。
文字起こし専用ソフトには無料のものもありますが、文字起こしをする回数が多いのであれば有料のソフトがおすすめです。
例えば、クラウド型の文字起こし専用ソフトの「SACSCRIBE(サクスクライブ)」では、文章の編集・校正、データ管理など、文字起こしに必要な機能が豊富に搭載されています。
文字起こし専用ソフトの便利な機能を活用すれば、作業にかかる時間を減らせるので、他のコア業務に集中できるようになります。
初回は1時間分の音声データを無料で体験できるので、お気軽にご利用ください。
ボイスレコーダーを使って効率的に文字起こしをしよう
ボイスレコーダーで録音した音声を文字起こしする方法は、手入力と文字起こし専用ソフトを使う方法の2種類があります。
パソコンに音声データを移せるのであれば、文字起こし専用ソフトを利用した方が作業時間を短縮可能です。
ボイスレコーダーで録音をする際は、バッテリー残量とデータを保存できる容量に注意しましょう。
また、雑音が入らない状態で明瞭に録音できれば、文字起こしソフトの精度が上がり、修正の手間を減らすことができます。
ボイスレコーダーを上手に活用して、コア業務に集中できる環境を整えてください。