インタビューの文字起こしは難しい! 初心者でもスムーズにできるコツを解説

文字起こしは誰にでもできる簡単な作業だと思われがちですが、実はルールやコツが多くあります。
普段からライターをしている人でも、インタビューの文字起こしが未経験の方は勉強してから作業に入った方がいいでしょう。
そこで今回は、インタビューの文字起こしの注意点や時間短縮する方法を解説します。

文字起こしの種類

一口に文字起こしと言っても、3種類があります。ここでは、それぞれの特徴を解説します。

素起こし

インタビュー音源から聞こえたとおりに文字起こしをする形式を「素起こし」と言います。
「あのー」や「えーと」などは会話で特に意味を持ちませんが、このような言葉も文字にします。
また、言い間違いや口ごもった時も、同じように聞こえたまま文字にします。
素起こしは文章としての読みやすさはありません。しかし、その場の雰囲気が正確に伝わる文字起こしです。
心理カウンセリングや裁判資料などに素起こしが使われることがあります。

ケバ取り

ケバ取りとは、「あのー」や「えーと」など、特に意味を持たない言葉を抜いて文字起こしをします。また、「はい」や「うんうん」などの相槌も文字にはしません。
普段、あまり意識しませんが、この「ケバ」は会話の中に多く出てきます。
そのため、ケバ取りをせずに文字起こしをすると、2割程度がケバになってしまうこともあります。
ケバ取りをするだけで、文章がかなり読みやすくなります。インタビューや会議の議事録、講演会などの文字起こしをする際によく使われる形式です。

整文

整文とはその漢字の通り、インタビュー音源をそのまま文字起こしするのではなく、文章としての体裁を整えて文字起こしします。
文章としての体裁を整えるというのは、話し言葉を書き言葉にする、文法的な間違いを修正する、冗長な表現をカットする、などです。
整文はそのままでも記事として掲載できるレベルの読みやすさがあります。ただし、場の雰囲気や話し手の感情が伝わりにくくなります。
整文は最初から外部への公開を目的とした文字起こしで使われることが多いです。

インタビューの文字起こしの必要性

インタビュー記事を作成する際に、文字起こしをしないライターの方は多くいます。
しかし、なるべく文字起こしをしてから記事を作成した方が、完成度が高くなります。その理由としては以下の2つがあります。

インタビューの内容を再確認できる

インタビューに立ち会って内容を聞いていたとしても、あとから音源を聞きなおすと意外と覚えていない会話が多くあります。
文字起こしをすれば、インタビューの内容をすべて再確認できるので、重要な部分を記載し忘れることがありません。

構成を考えやすくなる

文章を書き始める前には、設計図となる構成の作成が必要です。
文字起こしをすると、どのパートでどんな話をしたかを把握できるので、構成の作成にも役に立ちます。
質が高い構成を作成できれば、おのずとインタビュー記事自体の完成度も高くなります。

インタビューの文字起こし注意点

続いては、インタビューの文字起こしをする際の注意点について解説します。

インタビューは話題が飛ぶことがある

インタビューの文字起こしをしていると、話題があちこちに飛んで最終的に元の話題に戻ってくることがあります。
インタビューは会話なので、文章のように話がまとまっていない場合がほとんどです。
素起こしであれば、話題が飛んでもそのまま文章にすればいいですが、整文であれば話題ごとにまとめた形で文章にしましょう。話題ごとにまとめてあれば構成も作りやすいですし、文章を読んで内容を理解しやすくなります。

話の内容が被ることがある

会話の中では同じような内容を繰り返してしまうことがあります。同じような内容があると、読者にとっては不要な部分です。
そのため、素起こし以外では重複している内容は削除しても問題ありません。

例えば、以下のような内容だと重複していると判断できます。

A「休日の日は何をしていますか?」
B「ほとんど家で読書をしていますね。」
A「読書のほかには何かしますか?」
B「そうですね・・読書だけで一日が終わっています。」

上記の場合は、同じ内容を繰り返しているだけなので、後半の部分は不要です。重複を削除するとスムーズな文章になり、ストレスなく読むことができます。

鮮明に録音できるようにする

インタビュー時は後々の文字起こしも考えて、声が鮮明に録音できるようにしましょう。
録音にノイズや周囲の騒音が入っていたりすると、文字起こしに時間がかかってしまいます。
以下の点に注意すると、録音の失敗が少なくなります。

・静かな場所でインタビューをする
・外付けのマイクを利用する
・インタビュー中は録音機器に触れない
・扇風機やエアコンなどの風が当たる場所に録音機器を置かない

インタビューの現場はやることが多いので忙しくて、録音については環境を整備できないこともあります。
しかし、後々に手間にならないように、できるだけ鮮明に録音できるようにしましょう。

インタビューの文字起こしを簡単にする方法

文字起こしはインタビューを記事にするうえで大切な作業ですが、他の仕事の都合などであまり時間をかけられない、という方が多いのではないでしょうか。
なるべく、文字起こしにかかる時間を減らすには、自動の文字起こしサービスを利用しましょう。

クラウド型の文字起こしサービスの「SACSCRIBE」は、インタビュー音源をアップロードするだけで文字起こしが可能です。

誤字や脱字が少なく、ソフト上で編集・校正まで行えるので文字起こしにかかる時間を大幅に短縮できます。
その他にも、音声や文字データの管理、データの検索など文字起こしを楽にする豊富な機能があります。
無料で「SACSCRIBE」を体験できるので、ぜひ試してみてください。

まとめ

文字起こしには、素起こし・ケバ取り・整文の3種類があります。
それぞれに、特徴や役割があるので場面によって使い分けましょう。
インタビュー記事を作成する場合は、まずは文字起こしをしてインタビューの内容を再確認することが大切です。
文字起こしをすると内容を再確認でき、構成を作成しやすくなります。
文字起こしをする時間が無い場合は、文字起こしサービスを利用して作業効率を上げましょう。

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