マイクロソフトWordで文字起こしをする全手順を解説

Microsoft社の文章作成アプリWord(ワード)は、文字起こしにも対応できる機能があります。
無料と有料の機能がありますが、その違いを把握している人はそれほど多くないでしょう。
この記事では、Wordで利用できる文字起こし機能の利用手順や、どのような付加機能があるのか解説します。

Word(ワード)で文字起こしをする2つの方法

Wordを使用して文字起こしをする方法は、「ディクテーション」と「トランスクリプト」の2種類があります。ここでは、それぞれがどのような機能なのか解説します。

ディクテーション

ディクテーションとは、音声からテキストを入力する機能です。
会話をそのままリアルタイムで文字起こししたり、録音した音声データから文字起こしをすることも可能です。
また、句読点の挿入のオン・オフの選択ができたり、英語・フランス語・イタリア語など多くの言語での文字起こしができたりもします。
パソコンにWordがインストールされていれば、無料で制限なく使用できることも特徴の一つです。
ただし、音声をそのまま文字起こしするだけなので、話者ごとに識別したり、Web会議ソフトと連携したりする機能はありません。

トランスクリプト

トランスクリプトは、いろいろな便利機能が付いた文字起こしができます。Microsoft 365のサブスクリプション版のみで利用できます。
トランスクリプトの機能には、以下のようなものがあります。

・話者の判別
・音声ファイルの読み込み
・音声を録音しながらの文字起こし
・タイムスタンプの付与

このように、議事録やインタビュー記事などを作成するのに便利な機能が搭載されています。ディクテーション機能の上位互換だと思って問題ありません。

Word(ワード)で文字起こしの利用手順

ここでは、「ディクテーション」と「トランスクリプト」の利用手順について解説します。

ディクテーションの利用手順

ディクテーションはパソコンにインストールしているWord、Office365のWardのどちらでも利用できます。
ディクテーションを利用するには、まず画面上部のタブから「ホーム」を選択します。

ディクテーションを利用するには、まず画面上部のタブから「ホーム」を選択

続いて、表示されたメニューの中の「ディクテーション」をクリックします。
クリックすると下に歯車のマークが表示されるので、最初にここで設定をします。

ディクテーションを利用するには、まず画面上部のタブから「ホーム」を選択

設定画面では、以下の項目を変更します。

・話し手の言語

・使用するマイク

・句読点の自動挿入のオン・オフ

・機密性の高い語句を「***」表示のオン・オフ

「話し手の言語」は翻訳機能ではなく、外国語で喋った内容をそのまま外国語で文字起こしする機能です。

「話し手の言語」は翻訳機能ではなく、外国語で喋った内容をそのまま外国語で文字起こしする機能です。

設定が完了したら「マイク」のアイコンをクリックすると、文字起こしが始まります。

設定が完了したら「マイク」のアイコンをクリックすると、文字起こしが始まります。

文書の本文のところに直接文字起こしされます。

文書の本文のところに直接文字起こしされます。

トランスクリプトの利用手順

トランスクリプトは、Microsoft 365のサブスクリプション版で使用可能です。パソコンにインストールされているWardでは利用できません。
また、トランスクリプトでの文字起こしは、1か月あたり300分までの制限があるので注意しましょう。
トランスクリプトの機能を利用するには、先ほどと同じく画面上部の「ホーム」タブから、ディクテーションを選択します。
ディクテーションの右側に表示されている「∨」をクリックすると、「トランスクリプト」が表示されます。

ディクテーションの右側に表示されている「∨」をクリックすると、「トランスクリプト」が表示されます。

トランスクリプトでは、音声をアップロードしての文字起こしと、録音しながらの文字起こしの2種類から選択できます。

トランスクリプトでは、音声をアップロードしての文字起こしと、録音しながらの文字起こしの2種類から選択できます。

引用:Microsoft:録音を文字起こしする

会話の録音が終了したら、保存して文字起こしを開始します。

引用:Microsoft:録音を文字起こしする

文字起こしは、以下の画像のように話者別になり、タイムスタンプも表示されます。
大人数での会議でも、誰が話したかすぐに判別できるため、議事録の作成がスムーズです。

引用:Microsoft:録音を文字起こしする

トランスクリプトの画面で、会話の内容を編集したり音声を再生したりも可能です。

トランスクリプトの画面で、会話の内容を編集したり音声を再生したりも可能です。

引用:Microsoft:録音を文字起こしする

文字起こしをした文章は、すべてを本文に追加・一部のみ本文に追加から選べます。

文字起こしをした文章は、すべてを本文に追加・一部のみ本文に追加から選べます。

引用:Microsoft:録音を文字起こしする

快適な文字起こしは専用アプリがおすすめ

Wordの文字起こし機能を利用すれば、手入力をするよりも大幅に作業時間を短縮できます。
しかし、あくまで文書作成ソフトなので、文字起こし専用のアプリには適わない部分があります。
たとえば、専門用語が多い内容を文字起こしする場合、単語登録機能が付いていないと会話の大部分を認識できなくなります。
そのため、より快適に文字起こしをするのであれば、文字起こし専用アプリの導入を検討しましょう。
クラウド型文字起こしアプリの「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、音声データの文字起こしから編集・校正、データの保存や管理まで、議事録などの作成をすべて完結可能です。
また、音声データをクラウド上で一覧表示、文字起こしをしたデータとしていないデータを一目で確認できます。

クラウド型文字起こしアプリの「SACSCRIBE(サクスクライブ)」

このように、文字起こし専用アプリは文字起こし後の編集からデータの保管まで、すべての作業を快適にしてくれます。
SACSCRIBEは初回の1時間は無料で使用できるので、文字起こしをする頻度が高い方は、ぜひお気軽に試してみてください。

まとめ

Wordで文字起こしをするには、「ディクテーション」と「トランスクリプト」の2つの方法があります。
ディクテーションは、Wordがインストールされていれば無料で利用できる機能です。ただし、機能は限定されていて簡易的な文字起こししか対応できません。
トランスクリプトは、Office 365のサブスクリプション版でのみ利用できます。ディクテーションの上位互換ともいえる機能で、話者の判別や音声データの録音など文字起こしに使える機能が豊富です。
ただし、Wordはあくまで文書作成ソフトなので、文字起こし専用アプリには機能面で適いません。
より快適に文字起こしをしたいのであれば、SACSCRIBEなどの専用ソフトの利用を検討しましょう。

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