スマホの文字起こしアプリは精度が低い? 高める方法とおすすめアプリを紹介

最近は会議の録音をICレコーダーではなくスマホでする人が増えています。

わざわざICレコーダーを買うのは費用が掛かりますし、スマホであればほとんどの人が持っているので初期費用がいらないというメリットがあります。

しかもスマホで録音した後は、音声データをそのスマホで文字起こしするところまでできてしまいます。

ただ、スマホの文字起こしは精度が低いと言われており、ビジネスの場面で本当に使えるのかと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

この記事では、スマホの文字起こしアプリが精度が低いと言われる理由と、精度を高めるための方法、また高精度な文字起こしが可能なおすすめのアプリやツールを紹介します。

精度が低いと言われるのはリアルタイムの文字起こしが原因

便利な文字起こしツールがなぜ精度が低いと言われるのかですが、理由はリアルタイムの音声をAIが上手く認識できないことにあります。

試しに文字起こしアプリをインストールして、動画や会話を文字起こししてみるとわかりやすいです。

私たち人間が会話をするときは、言葉のニュアンスから単語の意味、文節などを瞬時に判断できます。

しかしアプリの場合はAIの音声認識精度が低く、リアルタイムの文字変換では話す速度に追いつくことができず、正確に言葉を読み取れないことが多いのです。

多くの文字起こしアプリで同じ意見が見られることから、リアルタイムの文字起こしはまだまだ精度が低いというのが現状です。

一方で、動画ファイルや音声ファイルを読み込んで行う文字起こしについては、かなり高い精度で文字起こしが可能になっています。

そのため、会議の議事録を作る際には、スマホに録音した音声をファイルに変換し、文字起こし可能なアプリやツールで文字にするのが最も確実です。

アプリやツールで文字起こしをする際にできる精度を高める方法とは

文字起こしの精度を上げるためには、文字起こしに使用する音声データの質を上げる必要があります。音声データの品質を高める方法をいくつか紹介します。

雑音が入らないようにする

雑音が入ることで録音品質が低下し、文字起こし精度が落ちてしまいます。会議室など、なるべく雑音の入りにくい環境で録音するよう心がけてください。複数人が参加する会議の場合、発言者以外は音声をミュートにしておくとノイズの混入が防げます。

発言者を1人にする

議論が白熱したり、逆に雑談が増えてくると、複数の人が同時に発言するようになります。自動文字起こしで声を識別するのが難しくなり、どれが誰の発言か分からないようになります。

マイクなど録音機器の正面で、なるべく口を近づけて話してもらう

マイクと発言者の距離を1メートル以内にすると音声データの品質を上げることができます。少人数であればスマホでも質の高い録音状態を確保できますが、大きな会議室を使う場合は複数のマイクを用意するとよいでしょう。

音声・動画ファイルの文字起こしにおすすめのツール3選

最後に、スマホで利用できる文字起こしアプリ・ツールを3つご紹介します。

CapCut

CapCutは動画編集に重きを置いたアプリですが、文字起こしとしても使用できます。iPhone、アンドロイドのどちらでも利用できます。

動画を読み込むと自動で動画に字幕を追加してくれるうえ、文字起こしも日本語と英語の2か国語に対応しています。

動画の進行に合わせて自動で文字起こしをしてくれることから、手動入力する手間が大幅にカットできます。

オンライン会議を録画し、後でもう一度文字付きで見る場合に非常に有用なアプリです。

文字起こしはアフレコした音声にも対応可能で、テキストも手動で修正・追加が可能です。

オンライン会議が多い環境の方、会議の様子を社員で共有したい方にはおすすめできます。

Notta

Nottaは104の言語に対応した文字起こしアプリで、リアルタイム文字起こしにも対応しています。

リアルタイム文字起こしはアプリの中では比較的精度が高く、利用者も多いアプリです。

ただし、あくまでアプリにしては精度が高いという程度ですから、文字列が揃わない文章になることも多い点には注意が必要です。

Nottaは外部音声ファイルの自動文字起こしがスピーディーで、1時間の録音を1分程度で文字に起こせます。

おすすめのポイントはスピードだけでなく、ファイルの変換形式にもあります。

Nottaは文字起こししたファイルをtxt・docx・srt・pdfに変換可能で、スマホだけでなくあらゆる媒体で閲覧可能です。

色々な媒体に文字起こしを必要とする会議、多国籍な方が所属する企業でおすすめの文字起こしアプリです。

SACSCRIBE

SACSCRIBEは音声・動画ファイルのクラウド文字起こしプラットフォームです。

アプリとは異なり、インストール不要で利用者情報を登録すればデバイスを問わず、いつでもデータをアップロードして文字起こしが可能です。もちろんスマホでも使えます。

音声データはクラウドにアップロードされ、文字起こしを依頼すればクラウド上で文字起こしが進みます。

アプリのように常に開いておく必要はなく、文字起こしが完了すればメールで完了通知が入ります。

文字起こし速度もスピーディーで、40分ほどの動画が10分程度で文字起こし可能です。

無料で1時間分の文字起こしも体験できるため、実際に使用感を試してから本格的に利用を検討できる点もおすすめポイントです。

SACSCRIBEはプラットフォーム型の文字起こしツールなのでPCからもアクセスでき、誰でも利用しやすいツールと言えます。

まとめ:文字起こしアプリは扱いやすいもので選びましょう!

文字起こしアプリの進化は目覚ましく、リアルタイムの文字起こしも昔に比べれば大幅に改善されています。一方でまだまだ改善すべきポイントも多く、アプリによって性能は千差万別です。

そのことを知ったうえでアプリを選ぶなら、重視すべきなのは扱いやすさです。

対応しているOS、PCでも利用可能か、ファイルの形式は選択できるかなどで総合的に勘案しましょう。

文字起こしの精度は十分かどうかもチェックし、最も利用しやすい文字起こしアプリを選択してください。

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