仕事で会議や打ち合わせが多い方は、会議の内容を後で聞き返したいと考えたこともあるはずです。
会議の場にレコーダーを持ち込む方もいますが、レコーダーは録音できても後で議事録作成する際、文字で起こす手間が発生します。
会議の内容をしっかり録音し、内容を文字起こしまでしてくれるツールがあると非常に便利に思うはずです。そのような要望をお持ちの方には、自動文字起こしツールがおすすめです。
今回はパソコンで使える文字起こしツールの中でも、リアルタイム、音声ファイル、動画ファイルそれぞれの観点から、文字起こし可能なツールを紹介していきます。
リアルタイム文字起こしができるツール
Googleドキュメントの自動文字起こし機能(無料)
無料で利用出来て、かつ高性能なリアルタイム文字起こしツールと言えば、「Googleドキュメント」に搭載された自動文字起こし機能が挙げられます。
Googleドキュメントは、Googleのアカウントさえ作成してしまえば誰でも利用できる文書作成ツールです。Excelワードの無料のクラウド版を考えるとわかりやすいと思います。
Googleドキュメントの自動文字起こしの良い点は、無料であること、誰でも利用できること、そして利用回数に制限がないことです。
無料で利用できる自動文字起こしの中では、最もおすすめできます。
ただし、無料で利用できる反面、文字起こしの精度についてはそこまで高くありません。
加えて、話す速度や声質によっては途中で機能が停止してしまうことがあり、注意が必要です。
COTOHA Meeting Assist(月額55,000円)
「COTOHA Meeting Assist」はクラウド型議事録自動作成ツールで、時系列順に発言者が記録され、発言の気になる部分をリピートできる機能も備えています。
AIの精度が高く、会議の中での発言からタスクとなるワードを選別、自動でラベリングもしてくれることから、業務の大幅な効率化も可能です。
また、リアルな会議だけでなく、Web会議でも併用可能で、事後に録音ファイルのテキスト化にも対応しています。
言語は日本語だけでなく、英語、中国語など10の言語に翻訳可能で、グローバル企業にもおすすめのツールです。
音声ファイルを文字起こしできるツール
文字起こしさん(無料)
無料で音声ファイルを文字起こしできるツールは多くありませんが、ブラウザで利用できるおすすめツールが「文字起こしさん」です。
音声認識エンジンにはAmiVoiceとGoogle Cloud Speech-to-Textを採用しており、文字起こしの精度には信頼を置けます。
10分以内の音声ファイルなら毎日文字起こし可能ですが、より長時間の文字起こしには有料プランへの加入が必要です。
対応端末はMac・Windows・iPhone・AndroidなどのPCやスマホの代表的なOSだけでなく、ChromeOS・Linuxにも対応しています。
あらゆるOSで利用でき、非常に使い勝手の良いツールです。
SACSCRIBE(月額19,800円)
「SACSCRIBE」はクラウド文字起こしプラットフォームで、音声をアップロードすれば、クラウド上で自動的に文字起こしを行ってくれるサブスクリプションサービスです。
クラウドにアップロードした音声ファイルを文字起こしできるだけでなく、編集・構成も可能で、ダウンロードも自由にできる操作性の高いツールでもあります。
クラウドにアップロードすることで音声データ・文字データの管理機能もあるため、部署単位での情報共有も容易に行えます。
月額19,800円の定額プランだけでなく、1時間の無料枠がついたベーシックプランもあります。
まずはベーシックプランで試して、操作感を見てから本格的に利用したい方にもおすすめです。
動画ファイルを文字起こしできるツール
SACSCRIBE
音声ファイルの文字起こしができる「SACSCRIBE」ですが、動画ファイルの文字起こしにも対応しています。
他の文字起こしツールの場合、無料プランでは動画ファイルの文字起こしに対応しているものが少なく、対応していてもデータ形式は限られます。
一方、SACSRIBEでは多様なデータ形式に対応しているだけでなく、文字起こしの時間を大幅に短縮可能です。
動画ファイルの文字起こしが可能なツールとして、Googleドキュメントもありますが、こちらは動画時間と文字起こしにかかる時間はほぼ同じです。
一方でSACSRIBEの場合、1時間の動画に掛かる文字起こしの時間はおよそ20~30分程度ですみます。
業務効率を大幅に向上できることから、日々の業務で多くの動画ファイルで文字起こしをする方にもおすすめのツールです。
notta(月額883円~)
「notta」はパソコン・スマホで文字起こしが可能なサブスクリプションサービスです。
104の言語に対応しており、リアルタイム文字起こし、Chrome拡張機能などもあり、機能性にも優れています。
毎月120分まで無料で利用できるプランも用意されており、会議でリアルタイム文字起こしを必要とする方には便利なサービスです。
ただし、無料プランで対応しているのはリアルタイム文字起こし機能だけで、音声・動画ファイルのインポートには有料プランの加入は必須です。
有料版は月払い版と一括年払い版の2つの支払い方法があり、有料版の方が機能面ではかなり豊富になります。
多言語対応の文字起こしツールが必要な方には、nottaがおすすめです。
精度の高い文字起こしは有料サービスを選択しよう
文字起こしの無料サービスは便利ですが、時間制限や正確性でどうしても有料サービスよりも劣ってしまいます。
仕事で利用するなら正確性を重視したほうが業務の効率化、作業時間の短縮にも繋がります。
正確かつスピードに優れたサービスとして、「SACSRIBE(サクスクライブ)」を利用してみてください。
クラウドで文字起こし、編集・構成、データ管理まですべて行えるため、業務の効率化にも活躍することは間違いありません。