会議やスピーチの内容を文字起こしするには、かなりの時間と手間がかかります。
文字起こしに時間がかかりすぎて、他の業務を圧迫してしまっているという方も多いでしょう。
そんな時におすすめしたいのが、自動文字起こしサービスです。自動で文字起こしをすれば、最後に校正をするだけなので、作業の大幅な効率化が可能です。
今回は自動文字起こしサービスとは何か、自動文字起こしサービスの選び方について解説します。
自動文字起こしサービスとは
最初に自動文字起こしサービスとはどのようなものなのか、どのような機能があるのかを解説します。
音声認識による自動文字起こし
自動文字起こしサービスの基本は、AIが音声を認識して文章にしてくれる機能です。
手入力で文字起こしをする場合、音源を聞きながらタイピングをする必要があります。しかし、自動文字起こしサービスを使うと、音源を流しておくだけで文字起こしが完了するので、大幅な時間節約になります。
編集・校正
自動で文字起こしが完了したら、誤字や脱字のチェック、句読点などを整える作業が必要です。
ワードなどの文書作成ソフトを使わなくても、自動文字起こしサービス上で編集や構成をおこなえるものがあります。
データ管理
文字起こしが完了したら、後から見返したりするために文書と音声のデータを保存しておく必要があります。
しっかりと管理をしないとデータが多くなった場合に、どれが必要なデータか分からなくなってしまうことも。
自動文字起こしサービスでは、すべてのデータをサービス上で管理できるものがあります。特定のキーワードを抽出したり、校正が完了したものだけを抽出したりと、検索機能が豊富だとデータ管理に役立つでしょう。
自動文字起こしサービスの精度はどうなの?
自動文字起こしは便利なサービスですが、誤字や脱字がなく文字起こしができるのか気になる人は多いのではないでしょうか。
自動で文字起こしをしても、間違いが多くて修正に時間がかかってしまったら本末転倒です。
自動文字起こしサービスは、年々精度が上がっているので、誤字・脱字などの間違いは少なくなっています。ただし、状況によっては上手く音声を認識できない場合があります。
学校の授業や講演会のように、話し手が静かな環境で話している場合には、雑音が入らないので正確に文字起こしが可能です。
反対に、会議のようにざわざわしていたり、同時に複数の人が話していたりすると上手く文字起こしができなくなります。
自動文字起こしサービスの選び方
自動文字起こしサービスは、多くの企業が提供しています。ここでは、どのように自動文字起こしサービスを選べばいいのか解説します。
利用頻度により選ぶ
文字起こしサービスは、毎日使用する方もいれば、月に一回程度という方もいるので、人により利用頻度は異なります。
利用頻度による選び方の目安は、下記の通りです。
・月に1回あるかどうか程度の利用頻度の場合:Googleドキュメントなどの無料サービス
・月に複数回以上利用する場合:高機能な有料サービス
月に1回利用するかどうかという人は、無料の自動文字起こしサービスで十分です。無料とは言っても、十分なクオリティで文字起こしが可能です。
文字起こし後に句読点を手入力したり、ケバ取りと呼ばれる作業をしたりする必要がありますが、月に数回の利用でしたらそれほど時間を取られることもないでしょう。
また、有料サービスの中には「〇時間までは利用料無料」というものもあります。高機能なサービスを無料で利用できるので、試しに使ってみてもいいでしょう。
月に複数回以上利用するという人は、有料の自動文字起こしサービスを選ぶのがおすすめです。
有料サービスは、変換の精度が高い・自動でケバ取り・音源や文書データの保管機能などがあり、無料サービスよりも作業時間を大幅に短縮できます。
ただ、有料サービスは利用時間に応じて料金が変わるものが多いです。月の利用時間がどれくらいになるかを計算して、自分に合ったサービスを選びましょう。
利用目的により選ぶ
文字起こしをする音源により、一人で話している・複数人の声が入る・専門用語が多いなどさまざまなケースがあります。
話し手が一人の場合は、文字起こしの難易度がそれほど高くないので、無料の文字起こしサービスで対応可能です。
会議などの複数人が話す場合は、話し手ごとに識別・分離してテキスト化できる有料サービスがおすすめです。
学会発表のような専門用語が頻出する内容では、正確な文字起こしが難しい場合があります。この場合は、事前に単語登録ができる機能を持ったサービスを利用すると解決可能です。
また、人名の登録もできるので、単語登録機能は会議の議事録を作成する際にも役に立つでしょう。
無料の自動文字起こしサービスはGoogleドキュメントがおすすめ
利用頻度がそれほど高くなく、無料で自動文字起こしサービスを使いたいという方にはGoogleドキュメントがおすすめです。
Googleドキュメント利用の流れ
Googleが提供するWebブラウザの「Chrome(クローム)」をダウンロードする
Chromeのダウンロードページはこちら
ChromeでGoogleドキュメントを開く。
*Googleドキュメントはブラウザ上で利用するので、ダウンロード不要です。
新規のドキュメントを作成して、タブの「ツール」→音声入力を選ぶ。
マイクをクリックして、スピーカーから音声を流す。
このように簡単な準備だけで、自動文字起こしサービスを利用可能です。
会員登録などは不要で気軽に利用できるので、まずは試しに使ってみたいという方におすすめです。
より高い精度を求めるのであれば有料サービスがおすすめ
もっと作業時間を短縮したい、データ管理の負担を少なくしたいという場合は、有料の自動文字起こしサービスを利用しましょう。
クラウド型の自動文字起こしサービス「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、音声のアップロードから文字起こし、編集・校正、音声と文書データの管理までの一連の流れを完結可能です。
SACSCRIBEの主な機能は、下記の通りです。
1時間の音声を20~30分で文字起こしが可能
句読点を自動挿入
メールでの文字起こし完了通知
これらの機能はSACSCRIBEでできることのほんの一例です。SACSCRIBEは自動で文字起こしをするので、担当者は文字起こし中に他の仕事に集中できます。
会員登録をすると1時間分の文字起こしを無料で利用できるので、ぜひ試しに使ってみてください。文字起こしの作業効率が劇的に短縮できるはずです。