インタビューのコツは相手に気持ちよく話してもらうことです。
そのために、「事前準備」「話し中」「終了後」の3つのパターンに分けてテクニックを覚えましょう。
インタビューに慣れていないと相手と話す際にギクシャクしてしまいますが、しっかりと準備をしていけば不安に思うことはありません。
そこで今回は、インタビューのコツを初心者にも分かりやすいように解説します。
インタビューのコツ:事前準備
インタビューではいかに事前準備をするかが、成功のカギを握っています。ここでは、インタビューに必要な事前準備について解説します。
インタビュイーについて調べる
インタビュイー(話を聞く相手)についての情報を、インターネット上の記事やSNS、著書などを読んで調べましょう。
特に著書にはインタビュイーの経験やノウハウが詰め込まれているので、重要な情報源となります。また、どのような人でも自分の著書が売れているか気にするので、「著書を読んできた」と伝えると一気に心を開いてもらえるでしょう。
寝る前や移動中など隙間時間を利用して、インタビュイーについてできるだけ詳しく調べるのがおすすめです。相手の価値観や考え方を把握すればどのように会話を進めればいいか分かるので、スムーズにインタビューを進められます。
質問案を考える
インタビューはその場の会話の流れで質問することもありますが、基本的には事前に質問を考えておきます。
インタビュイーについて事前に調べてあるので、質問はいくつも思いつく状態になっています。質問はいくつ考えておいても困ることはありませんが、必須の質問と時間があればする質問に分けておきましょう。
このように重要度で質問を分けておけば、「あの質問を忘れていた!」という事態にはなりません。
また、全体のストーリーを意識して質問を考えることも大切です。
話し初めの序盤・盛り上がってきた中盤・締めの終盤で質問内容は変化します。単発の質問ばかりを考えると話が深まらない可能性があるので、インタビューしている場面を想像して質問を考えましょう。
必要な道具を準備する
インタビューは貴重な相手の時間をもらっているので、一回のインタビューですべての作業を済ませないとなりません。そのため、絶対に忘れ物はしないようにしましょう。
インタビューに必ず持っていきたい道具は以下の通りです。
・ICレコーダー
・メモ帳、筆記用具
・カメラ(撮影も依頼されている場合)
・取材要綱
特にICレコーダーのような録音機材は必須です。インタビューは一度きりですが、音声を録音しておけば聞き取れなかった部分などを後から確認が可能です。電池切れや不具合などに備えて、複数の録音機器を使用するといいでしょう。
インタビューのコツ:会話中
続いては、インタビューが始まってからの会話のコツについて解説します。
緊張を解きほぐす
インタビューが始まった冒頭は、相手も緊張をしていて場の雰囲気が固いものです。雰囲気を和ませるために、まずは下調べしてきた内容を話してみましょう。
「著書の〇〇という考えに感銘を受けました。」
「ご出身は〇〇市だそうですが、どのようなところですか?」
など、事前に調べてきていることが伝われば、相手に心を開いてもらいやすくなります。また、インタビュイーが自分のことについて話をしているうちに、緊張がほぐれて普段通り話せるようにする狙いもあります。
また、インタビュアーが緊張していては相手に伝わってしまうので、明るくハキハキとした声で話すようにしましょう。
会話のキャッチボールを意識する
インタビューだからと言ってQ&Aに終始していては話が広がりません。普段の会話と同じく言葉のキャッチボールを意識して、相手の発言に対する感想を伝えたり、自分の見解を伝えたりしても問題ありません。
自分ばかり話をするのを申し訳なく思うインタビュイーもいるので、適度にインタビュアーも話すことが大切です。
アクティブリスニングで話しやすい雰囲気を作る
アクティブリスニングとは、相手の言葉に共感したりオウム返しをしたりして、円滑な関係を築くための手法です。
アクティブリスニングのポイントの一つは、相手の意見に同意することです。相手の意見に対して否定や話を遮ると、委縮して上手に話せなくなる可能性があります。そのため、まずは肯定をして話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
その他にも以下のような、ポイントがあります。
・明るいトーンの声で話す
・腕を組まないでリラックスする
・柔らかい表情を浮かべる
アクティブリスニングはインタビュイーの考えや本音を聞き出す際に効果を発揮します。最初は難しいですが、意識的に取り入れてみるといいでしょう。
インタビューのコツ:終了後
インタビューが終了してからも気を付けたい点があります。ここではインタビュー後の行動について解説します。
お礼の気持ちを伝える
インタビューが終了した際に「ありがとうございました!」と伝えるのは当然ですが、翌日など早いタイミングで再度お礼を伝えましょう。
インタビューを受けてよかったと思ってもらえれば、その後の打ち合わせや、続編のインタビューをする際にも快く受けてもらえます。
帰宅後すぐに記事作成に取り掛かる
インタビューの雰囲気は時間が経つと忘れてしまうので、帰宅後なるべく早い段階で記事の作成に取り掛かりましょう。
ICレコーダーに録音していたとしても、その場の臨場感まで読み取るのは難しいものです。
また、時事ネタなどを記事に盛り込む場合は、情報の鮮度が新しい方が読者も喜び、読みごたえのある記事になります。
インタビュー記事を早く作成する方法
インタビュー記事の作成は、まず録音データを文字起こしするところから始まります。一般的に1時間分の文字起こしをするのに、5時間前後かかると言われています。
記憶が鮮明なうちに内容の作成に取り掛かりたいのであれば、文字起こし専門サービスを利用しましょう。文字起こし専門サービスは、パソコンで音声データをアップロードすると、AIが自動で認識して文字起こしをしてくれます。
クラウド型の文字起こしサービス「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、パソコンでもスマートフォンでも利用できます。
インタビューの際にスマートフォンに録音したデータを、SACSCRIBEのクラウド上にアップロードすればすぐに文字起こしされます。クラウド上で編集・校正も可能なので、自宅に帰ったらすぐに記事の作成に取り掛かれます。
初回の1時間は無料で利用できるので、ぜひお気軽にお試しください。
まとめ
インタビューを成功させるコツは、事前準備・会話中・終了後の3つのケースに分けて考えます。
特に事前準備には気を使いましょう。相手のことを調べ、質問を考えて、忘れ物が無いように注意する。これをするだけでインタビューは、驚くほど円滑に進みます。
会話中は相手が話しやすい雰囲気を出すなどアクティブリスニングを心がけ、インタビュー終了後はしっかりとお礼を伝えることが大切です。
記憶が新しいうちにインタビュー記事を作成するために、文字起こし専門サービスなどを利用して効率化しましょう。