テープ起こし・文字起こしに資格は必要? 始める前に取得しておくべき資格とは

特別な知識がなくても手軽に始められるテープ起こし・文字起こしですが、仕事を受注できない・単価が安いなどで悩んでいる方が多くいます。

思うように仕事を受けられない、単価が上がらないという方は、テープ起こしの資格取得がおすすめです。

今回は、取得すると役に立つテープ起こし・文字起こしの資格や、テープ起こしに付随する知識を習得できる資格について解説します。

取得すると役に立つテープ起こし・文字起こしの資格

ここでは、テープ起こし・文字起こしの仕事を探す際や実際に作業をするときに、取得していると役に立つ資格を紹介します。

文字起こし技能テスト

文字起こし技能テストは、文字起こし活用推進協議会が実施する、録音された音声を文字化する技能を測定するテストです。

受験方法は文字起こし技能テストのWebサイトから申し込み、受験料を振り込みます。自宅で試験を受けられるので、当日になったら事前にダウンロードしておいた音声ファイルを開き試験を開始するだけです。

この技能テストは、獲得したスコアで文字起こしの実力を測ります。スコアは知識500点+技能500点の計1000点となります。

一般レベルが600点からなので、文字起こしを仕事とするのであれば800点以上は獲得したいところです。

受験地 自宅
試験日 年2回(5月、11月)
試験時間 知識30分、実技30分
試験内容 音声ファイルの文字起こし
文法や敬語、漢字なの知識
ビジネス用語や時事用語、歴史用語
受験料 5500円(税込み)
スコア 400点以上:話し言葉の基礎的な知識が身に付く
600点以上:職場や地域の組織などで一般的な文字起こしができる
800点以上:幅広い文字起こしをこなせる
900点以上:文字起こしのエキスパート、スペシャリストとして認定

公式HP:文字起こし技能テスト

テープ起こし技術者 資格検定試験

テープ起こし技術者資格検定試験は、一般社団法人音声テキスト化協会が実施する、テープ起こしに必要な知識や技術・職業倫理などが一定レベル以上の状態に達しているかを判定する資格です。

試験に合格すると「テープ起こし技術者 認定証書」が発行されるため、テープ起こしライターとして仕事を探す際に役に立ちます。

また、試験の合格者にはテープ起こしの仕事を斡旋するなど、協会全体として合格者をバックアップする体制が整っています。

受験地 自宅など
試験日 時間を問わずいつでも
試験時間 90分
試験内容 基本問題:テープ起こしの基礎知識
知識問題:表記などの知識
実技問題:音声データのテキスト化
受験料 6600円(税込み、2回まで受験可能)
難易度 80%以上の得点で合格

公式HP:「テープ起こし」検定試験

テープ起こしに役に立つその他の資格

テープ起こしを仕事にするのであれば、他にも役に立つ資格はいくつもあります。ここでは、ライターに役立つ代表的な資格3つを紹介します。

日本語検定

日本語検定は、日本語の総合的な能力を測る検定試験です。

テープ起こしは音声データをそのままテキスト化する「素起こし」だけでなく、文法や話し言葉の修正をする「整文」で依頼されることもあります。

そのため、文字起こしライターにとって表記や敬語・文法などの知識は欠かせません。

日本語検定を取得していれば一定レベルの日本語能力があると示せるため、クライアント側も安心して依頼できるでしょう。

受験地 全国の受験会場
試験日 年2回(7月12月)
試験時間 60分:1,2,3級
50分:4,5,6,7級
試験内容 敬語、文法、語彙、言葉の意味、表記、漢字
受験料 1級:6300円
2級:5300円
3級:3800円
4級:2500円
5、6、7級:1800円
難易度 1級:社会人上級レベル
2級:大学卒業~社会人中級レベル
3級:高校卒業~社会人基礎レベル
4級:中学校卒業レベル
5級:小学校卒業レベル
6級:小学校4年生レベル
7級:小学校2年生レベル

公式HP:日本語検定-ビジネス、就活、学力アップ。日本語力を高める検定です。

Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、2012年から継続しているライティング関連でもっとも歴史がある検定です。

Webライティングについて体系的に学べるため、ネットの集客だけでなく、仕事での文書作成や普段のコミュニケーションにも役立ちます。

受験者は年々増加傾向にあるため、将来的に大人気の資格となる可能性があります。

受験地 全国17会場
試験日 年4回(3,5,8,11月))
試験時間 90分
試験内容 国語、Webライティング基礎、コピー・メールライティング、SEO、法律・倫理・炎上対策、ミニ論文
受験料 13,500円
難易度 1級:高度な仕事もできるトップレベルのスキルを持つ
2級:一般的な仕事を行う上で充分なスキルを持つ
3級:一般的な仕事を行う上で最低限のスキルを持つ
*獲得点数により、1~3級が認定される

公式HP:Webライティング能力検定|一般社団法人日本WEBライティング協会

SEO検定

Webライティングの中でも、SEOに特化して学習できる資格です。

テープ起こしの記事を作成する場合でも、自然検索からの集客を考えてSEOを意識した記事の制作を依頼されることがあります。

そのため、SEOの知識があれば受けられる依頼の幅が広がり、顧客からの信頼も得られるでしょう。

受験地 全国11会場
試験日 年7回(1,2,4,6,8,10,12月))
試験時間 60分
試験内容 モバイルSEO、ASOとアプリマーケティング、ローカルSEO、Googleアップデート、検索順位の復旧方法、SEOの未来
*1級の試験範囲
受験料 8800円
難易度 1級:モバイルSEO、ペナルティ復旧などの実務担当者レベル
2級:コンテンツSEOやソーシャルメディアの活用などの担当者レベル
3級:キーワードやサイト内部改善など企業が求める即戦力
4級:これからSEOを学ぶ方向け

公式HP:SEO検定 一般社団法人全日本SEO協会|Webの資格

テープ起こしの仕事をするのに資格は必要?

テープ起こしには資格取得者のみが独占できる仕事はないため、資格を持っていなくてもテープ起こしを始められます。

しかし、実績に乏しい初心者は、クラウドソーシング等で最初の仕事を獲得するのに苦労することがほとんどです。

そのようなときに、テープ起こしの資格を保有していると、一定の実力を示せるので仕事獲得に有利になります。

また、企業に所属している場合でも、テープ起こしをした記事に炎上しそうな表現は無いかチェックができるようになるため、資格を取得しているとリスク管理になります。

テープ起こしを外部の業者などに依頼をした場合に、納品物の良し悪しの判断をすることも可能です。

このように、資格取得には多くのメリットがあるので、テープ起こしを仕事にするのであれば取得して損はないと言えるでしょう。

文字起こしの仕事で単価を上げるための7つの戦略

文字起こしの仕事で単価を上げるためには、以下の戦略が有効です。

専門性を高める

特定の業界や専門知識を持つことで、その分野における専門的な文字起こしを提供できます。医学、法律、技術、学術など、特定の分野に精通することで、需要が高まり、単価を引き上げることができます。その分野に精通していることで、専門用語についての理解も深まり、文字起こしの作業効率も高まります。特定の分野に特化していくことも有効な戦略といえるでしょう。

高度な言語スキル

言語のスキルを向上させ、正確かつ迅速に文字起こし作業を行うことができると、クライアントはその価値を認識しやすくなります。読書をして語学力を高める、タイピングの練習を欠かさず速度を上げるなどの対策を講じましょう。

品質と正確性の重視

クライアントに対して高品質かつ正確なサービスを提供することが重要です。信頼性が高まると、クライアントは喜んで追加料金を支払うことがあります。初めのうちはそれでも低単価の案件で実績を積む必要がありますが、品質を重視するクライアントに認められることで、段階的な単価アップを達成できる可能性が高まります。

納期への対応

高品質な仕事をしつつ、確実に納期を守ることで、クライアントの評価が高まります。信頼性が築かれ、クライアントが緊急の案件を抱えている場合、迅速な対応が求められることにもつながります。

プロフェッショナルなコミュニケーション

クライアントとのコミュニケーションを重視し、プロフェッショナルな態度を保つことが大切です。クライアントが提供する要望やフィードバックに迅速かつ適切に対応することが期待されます。

ポートフォリオの構築

過去の仕事や実績をまとめたポートフォリオを構築し、クライアントに提供することで、自身のスキルや信頼性をアピールできます。どの分野に精通しているかを詳細に示すことで、担当者を探しているクライアントの目に止まりやすくなります。

マーケティング努力

SNSやウェブサイトを利用して、自身の文字起こしサービスをマーケティングすることで、新しいクライアントを獲得しやすくなります。同業者との横のつながりもできて、有益な情報交換が可能になるでしょう。

これらの戦略を組み合わせることで、文字起こしの仕事で単価を引き上げることができます。

テープ起こしの資格を取得したら利用したいアプリ

テープ起こしの資格を取得すれば信頼感が上がり、仕事の依頼が増えるため、作業を効率化するためにテープ起こしアプリの利用をおすすめします。

テープ起こしアプリとは、音声データをAIが自動認識してテキストに変換するアプリです。

クラウド型テープ起こしアプリの「SACSCRIBE(サクスクライブ)」は、長時間の音声データでも数分でテキスト化が完了します。

アプリの利用で浮いた時間は資格試験で身に付けた知識を用いて、質の高い記事を作成するために使えます。

初回は1時間分を無料で使えるので、ぜひお気軽に試してください。

まとめ

テープ起こしの主要な資格は、「文字起こし技能テスト」と「テープ起こし技術者 資格検定試験」があります。

テープ起こしをするのに資格が必須なわけではありませんが、確かな技術と顧客からの信頼感を得られるため、決して無駄にはなりません。

特に実績が無い初心者にとっては心強い味方になるので、資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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