「レジュメ」はさまざまなシーンで活用されますが、本当の意味を知らず、何となく使用している人が多いです。
レジュメは活用される分野により内容が異なるため、知ったかぶりをすると思わぬ恥をかいてしまうかもしれません。
この記事では、レジュメの意味や、作成する際のコツを解説します。
レジュメとは
レジュメとは、文章を要約した資料のことです。フランス語で「要点」を意味する「résumé」が語源です。
会議や学校の授業では、内容を要約した資料がレジュメと呼ばれています。また、就職活動ではプロフィールを簡潔にまとめた書類をレジュメと呼ぶこともあります。
レジュメはさまざまなシーンで活用されていて、分野により用途も異なると覚えておきましょう。
レジュメとアジェンダの違いとは
レジュメと似た言葉に「アジェンダ」があります。
アジェンダとは予定表のことで、会議の進行や議題ごとの予定時間などが記されています。会議前にアジェンダを作成すると、参加者が事前に議題を把握でき、議論が活発化されるのです。
また、議題ごとの時間を意識することで、「結論を出そう」という意識が強まり、会議が効率化されます。
分野別に使われるレジュメの違い
レジュメは、学術分野や就職活動・ビジネスなど幅広いシーンで活用されます。
ここでは、分野別に使われるレジュメの違いを紹介します。
学術分野
学術分野では、論文や研究発表時に配布する内容を要約した文書をレジュメと呼んでいます。また、大学の講義で配られる資料は、講義レジュメと呼ばれることもあります。
論文を要約する際は、他人に正しく伝えることが大切です。そのため、もともとの論文の見出し通りに要約されていることが多いです。
就職活動
就職活動でのレジュメは、自身の簡単なプロフィールを記載した履歴書や職務経歴書のことです。もともと、欧米では履歴書をレジュメと呼んでいましたが、日本でも、少しずつ使われるようになってきました。
就職活動では、レジュメに要点だけ記載するのではなく、これまでの仕事での成果や考え方も記載します。
面接官があなたを採用するかの判断基準にするため、簡潔にし過ぎる必要はありません。指定のフォーマットに合わせて、分かりやすい文章でPRしましょう。
ビジネス
ビジネスにおけるレジュメは、会議の進行表や参考となる資料のことを指します。
会議の日程や議題などが記されていて、議題の資料も添付されていることが特徴です。
会議の参加者はレジュメを見ながら議論するため、概要や論点を分かりやすくまとめることが大切です。
ただ、ビジネスのレジュメにはフォーマットがないので、自由な形式で作成できます。議論が活性化するようなレジュメ作りを心がけましょう。
レジュメを作成するコツ
レジュメは簡潔な文章で、数値やデータは具体的に記すことが大切です。
ここでは、レジュメを作成するコツを紹介します。
簡潔な文章を心がける
レジュメは元の文章を要約したものなので、簡潔で読みやすい文章にしましょう。
伝えたいポイントが多い場合は、箇条書きを利用すると端的に説明可能です。
また、遠回しな表現を避け、一文を短く区切ると歯切れのある文章になります。
短くするだけでなく、重要な部分は強調するなどメリハリをつけることが大切です。重要な単語や覚えてほしい項目は、太字にしたり下線を引いたりするといいでしょう。
データは具体的に
レジュメに何らかのデータを記載する場合は、具体的な数値を盛り込みましょう。
レジュメをもとに議論する際に、具体的な数値が入っていると、データをもとに結論を導けるためです。
例えば、販売会議で売上目標を決定するときは、過去の売上データを参考にすると、数字に説得力が出て参加者のやる気が高まります。
ただし、データの数が多すぎると要約ではなくなってしまうため、適切な量を入れ込んでください。
レイアウトにこだわる
レジュメは、シンプルかつ分かりやすいレイアウトにすることが大切です。
レジュメのレイアウトでは、以下のポイントを意識しましょう。
- 文章は左揃えにする
- 行間を調節する
- タイトルや見出しの文字は大きくする
- 色やカッコを利用して装飾する
レジュメはレイアウトにより、読みやすさが大きく左右されます。
インターネット上には、無料で文書のフォーマットを配布しているサイトもあります。
さまざまなフォーマットを試して、読みやすいレジュメを作成してください。
まとめ
レジュメとは、文章を要約した資料です。
学術分野や就職活動・ビジネスなど、幅広い分野で活用されていて、利用シーンにより内容も異なります。
レジュメを作成する際は、簡潔な文章になるよう心がけましょう。元の文章の要約であるレジュメが、長々とした文章では、意味がなくなってしまいます。
また、データは具体的な数値を記載すると、導き出す結論に説得力が出ます。
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